iPhone 6sの行列に並んで週給12万円を稼ぎ出す「行列のプロ」の実態に迫るムービー
新型iPhoneの発売前になると、Apple Storeの前に泊まり込みで並び始める人たちがたびたび話題になりますが、自分のために行列に並ぶのではなく、依頼を受けて並ぶことで報酬を受け取る「行列のプロ」が存在します。ありとあらゆる行列に並ぶ仕事を請け負う「その道のプロ」が、iPhone 6s Plusを一番乗りで購入するよう依頼され、Apple Storeの前に48時間並んで無事ゲットするまでの実態をSalonが密着取材し、ムービーでまとめています。
The Uber-ization of everything: these guys make $1000 a week standing in line - YouTube
「やあ、私の名前はロバート・サミュエル。Same Ole Line Dudesという会社の設立者で、多分CEOということになります」
Same Ole Line Dudesは行列の代行を請け負う会社。Same Ole Line Dudesが請け負っているのは、サタデー・ナイト・ライブを生で観覧するための行列や、アーティストのコンサート、有名なバーの入場列、おいしいレストランのブランチから、パスポートの行列に至るまで、ありとあらゆる行列に代わりに並ぶことで対価を受け取っているとのこと。
「そして今、私を48時間で雇ったお客さんのため、iPhone 6s Plusを買うための行列に並んでいます。水曜日の午前8時~金曜日の午前8時までApple Storeに並ぶ契約で、私は一番にiPhone 6s Plusを受け取ることになるでしょう」と説明するサミュエルさん。
交代で並んでいる従業員も登場し、「雨や雪の日もあれば、暑い日もあるし、ありえないほど寒い日も行列に並ぶんだ」と話しています。
実際のApple Storeの行列はこんな感じで、同じように誰かに雇われたと見られるアジア人が目立ちます。ゴミも散乱しており、ここに丸2日間も並ぶのは「行列のプロ」でなければ難しいかも。
もちろん食事も行列に並びながらとります。この時はピザを食べていた模様。
行列に並んでいる間は、iPadで時間をつぶしたり……
イスに座ったまま睡眠をとることも。
可能であれば折りたたみベッドを持ち込んで眠れることもある様子。
「あまりよく眠れてないんだ。多分合計しても3時間くらい」と話すサミュエルさん。
隣で並んでいる人もかなり消耗しているのがわかります。
明くる日、現時点で何時間経過したか尋ねられたサミュエルさんは、「ようやく47時間と42分たちました」と返答。iPhone 6s Plusをゲットするまであと少しです。
Apple Storeからは「あともう少しです」と書かれた整理券が配られました。
近くのカフェかレストランから、行列に並んでいる人たちへパンとコーヒーが配られました。疲弊している人たちも、この時ばかりは笑顔になります。
そしていよいよ入場のとき。
契約は購入するまでになっているようで、Apple Storeへ一番乗りで入っていくサミュエルさん。
発売されたばかりのiPhone 6sがディスプレイされていました。
48時間の道のりを経て、ようやく指定のiPhone 6s Plusをゲットできました。なお、今回は48時間契約という長丁場でしたが、Same Ole Line Dudesの価格設定は最初の1時間が25ドル(約3000円)で、それ以降は30分ごとに10ドル(約1200円)が加算されていくというシステム。48時間並んだことで、965ドル(約12万円)を受け取ることになります。サミュエルさんは「行列に並ぶだけで週給1000ドルになるんだ。良い週末を過ごしたよ」と話しています。
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