ホビーではなく実用向けなポータブル防水ドローン「Sprite」
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ドローンというと平べったい機体の周囲に複数のローターがくっついている形状が多いのですが、それらとは一線を画したデザインの棒状ボディの先端に2つのローターがついていて、「ツールであってトイではない」を名乗る、とにかく実用性を高めたドローンが「Sprite」です。
Sprite — Pre-order now on Kickstarter!
http://www.ascentaerosystems.com/sprite
Spriteは「ドローン」でありながら、見た目は一般的なドローンとは大きく異なる機体を持っています。空に飛び上がるためのプロペラ(ローター)は2組のローターが上下に配置されており、それぞれが逆方向に回転するタイプ。機体は縦に細長く、最下部には撮影用のカメラを搭載しています。
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ローターは未使用時に自動的に格納され、まるで水筒か何かのような形になります。大きさは直径が10cmで長さが35cm。重さは1.2kgなのでちょっと重いですが、カバンにすぽっと収納できるので、使うときにはわざわざ組み立てたてる必要はありません。
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実際にSpriteが飛んでいる様子やいろいろな特徴が以下のムービーに収められています。
大自然の中でのトレッキング。雄大な自然は写真や映像に収めたくなるものです。
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そんな時は、背負ったバッグに入れておいた「Sprite」を取り出して宙にかざし……
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空へと放てばOK。
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あとは、あらかじめ決めておいたルートに沿ったり、人を追いかけてSpriteが飛びながら機体に内蔵したカメラで風景を撮影してくれます。開発中の機体では秒速10メートル程度、つまり時速換算で36km/h程度のスピードを出すことが可能になっているそうです。
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撮影を終えたSpriteを回収する時は、降りてきた機体を手でキャッチすればOK。
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また、頑丈な本体構造のため、キャッチせずに着地させても問題なし。
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突起物がほとんどないうえ、ローターが着地の直前で回転を止めて0.5秒で格納されるため、周囲への影響も少なくなっているようです。
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万が一、水の中に落ちても大丈夫。防水性能を備え、沈まずに浮くように設計されているので、水没させてしまう可能性も低くなっています。
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フライトの開始などの操作は、本体にある2つのボタンをタッチするだけどいうシンプルさ。そのため、事前に設定しておけば撮影現場にPCはおろか、タブレットの類いすら持ち込む必要がありません。
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飛行ルートの設定は、このようにタブレットなどの地図画面で線を描くと……
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すぐにウェイポイントが設定されてルートが作成されました。
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後からウェイポイントごとに細かな設定を行うことも可能です。
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ルートの設定は、3DR社の提供するTowerやDroidPlanner、Mission Plannerなどのフリーウェアを使って行うことが可能。Androidスマートフォンやタブレットを使ってフライトを直接コントロールすることもできるほか、3DRのFollow Meを使って対象物を追いかけながら撮影することも可能です。
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本体カバーの脱着は工具などを必要としないため、出先でもメンテナンスに困ることが少なそうです。
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飛行・撮影用のバッテリーは本体の白い部分に内蔵されています。記事作成時点での飛行可能時間は12分間とのことですが、メーカーではさらに最適化の作業を行っているらしく、改善の余地は残されている様子。
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カメラは機体下部に内蔵されており、透明の保護カバーで保護されています。
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カメラ本体は2軸ジンバルにマウントされるので、機体の揺れや傾きに影響を受けずに撮影することが可能。1080p HDカメラを搭載し、アクションカメラのGoProをかわりに搭載することにも対応しているほか、オプションでFPV(一人称視点飛行)を可能にするキットをゲットすることも可能になっています。
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Spriteの本体はモジュール化されているため、必要に応じて機能を追加したり削除することが可能。
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これらの機能を用いて撮影された風景の空撮映像はこんな感じ。自分で操縦する必要がなく、自動でこの映像が撮影できるのが心強いところです。
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なお、ムービー中に登場する空撮映像の数々はSpriteのプロトタイプ機によって撮影されたそのままの映像であり、一切の加工を施していないとのこと。かなりの品質に仕上がっていると言えそうです。
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SpriteはクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額の20万ドル(約2500万円)に対し、記事作成時点では約29万ドル(約3600万円)の出資が集まっています。
用意されている出資プランは以下の通り。799ドル(約10万円)の「Pathfinder」プランに出資すればSpriteを1台ゲットすることが可能なほか、操縦用のコントローラーなどがセットになった「Explorer」プランは949ドル(約12万円)となっています。さらに両プランに5.8GHz帯の電波を使ったFPVキットがそれぞれ1149ドル(約14万円)、1299ドル(約16万円)で用意されています。
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なお、日本への発送には、75ドル(約9500円)の送料が別途必要。出資の締め切りは日本時間で2015年6月14日(日)12時52分となっており、出荷時期は2015年12月ごろが予定されています。
Sprite: portable and rugged. A totally different drone. by Ascent AeroSystems — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/ascentaerosystems/sprite-the-portable-rugged-totally-different-small
![](https://i.gzn.jp/img/2015/06/08/sprite/snap2174.png)
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