カラフルなサイコロがよく見ると全て食べ物という異彩を放つ写真「Cubes」
普段よく食べるものであっても見方を少し変えるだけで全く違う側面が見えてくるもの。デザイン会社のLernert&Sanderはさまざまな食べ物を2.5cm四方にカットし、ずらりと並べた写真「Cubes」を発表しており、じっと見ていると不思議な気分になってきます。
Lernert&Sander — Cubes
http://lernertandsander.com/cubes/
これが「Cubes」という作品。パッと見ると、カラフルなサイコロが並んでいるかのように見えますが……
近づいて見ると、肉・魚・果物など、どれもフレッシュな食べ物であることが分かります。普段見る形とは違い、それぞれが2.5cm角に切られることで個性を失っているわけですが、色や質感から牛肉・豚肉・魚・オレンジ・アボカドなど理解できるものもあります。
なかなか見る機会のない切り方なので、「この食べ物はこんな構造だったのか……」ということに気づいたり、立方体の形にカットしただけなのに美しいアートのように見えてくるから不思議です。
完璧な立方体に見えますが、キューブはCGなどでなく本物の食べ物をカットしたもので、よく見ると形が少しずつ違うそうです。食べ物のカットにはプロジェクトのために開発されたという専用のツールを使用したとのこと。
魚や……
キウイ
キャベツといった分かりやすいものから……
全く何か分からないものも。食べ物かどうかすら判別がつきません。
真っ赤な立方体は少しグロテスクにも見えてきます。
フラクタル構造を持つロマネスコは立方体になってもユニーク。
この作品はドイツの新聞が「食べ物をテーマとした記録写真」をテーマに特集を組んだ時に作られたもの。実際に新聞に掲載された時の様子はこんな感じです。
Lernert&Sanderの創設者エンゲルバーツ・ラーナート氏とサンダー・プラグ氏は「我々は何事も『等しい大きさであること』を重要視していて、食べ物の写真も等角投影で撮影したかったんです。なので、食べ物をキューブ状にしたものをいくつか並べて撮影し、後で合成しました」と語っています。なお、写真の食べ物が新鮮そうに見えるのは写真を撮影する直前に切り出されたからで、撮影は5日間にわたって行われたとのことです。
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