樹木をめきめきとなぎ倒しながら進む地滑りを収めた不気味なムービー
いくら人間による技術の進歩が進んでも、猛威をふるう自然災害にはかなわないことを痛感することがあるものです。ロシアのある地方で収められたという地滑りのムービーでは、不気味なほどゆっくりとした動きで地表のものを飲み込んでいく様子が収められています。
New landslide video: a fascinating and huge Russian earthflow - The Landslide Blog - AGU Blogosphere
http://blogs.agu.org/landslideblog/2015/04/17/russian-earthflow-1/
ムービーはYouTubeで公開されており、不気味に動く地面の様子を見ることができます。
Оползень Заречный 01.04.2015 - YouTube
ムービーの冒頭からいきなり左半分をふさがれた道路の様子が映し出されます。この映像が収められた詳細な状況は不明のようですが、撮影した場所はロシアのペンサ州・Заречный(ザレチニ)という場所で、日時は2015年4月1日とのこと。
白と黒が入り交じった物体が「ぱらぱら」と音を立てながら、画面左から押し寄せる様子。ムービーを見れば、この土と雪が入り交じったような物体が壁になって押し寄せる様子がよく分かります。
「めき……めきめき…」という音は、地滑りによって白樺のような木々がなぎ倒されている音の模様。
完全に「ズシャーン」となぎ倒されてしまった木立。なおも地滑りの進攻はとどまる気配を見せません。
続いて押し寄せる土の壁。
全てをひとたまりもなく飲み込んで行く地滑り。白い見た目から「雪崩では?」と思ってしまうこともありますが、地表がそのまま流れてくる様子から地滑りだと判断できます。
送電線でしょうか、鉄塔のようなものも容赦なく飲み込み。
道路に目をやると、完全にふさがれている状況。
遠方に目をやると、なだらかな山の姿。地表に亀裂のようなものが入っているのが気になるところです。
なおも押し寄せる土の波。道路をあとかたもなく飲み込み、さらに画面右の方へと押し寄せるところでムービーは終了しました。
なお、実際に逃げながら撮影した人は最終的に無事だった様子。とはいえ、完全にふさがれた道路の状況を見ると、無事だったのは幸運としか言いようがなさそうなので、実際にこのような現場に出くわした場合には、とりあえず逃げることを優先した方が良さそうです。
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