プッシュ通知をページが閉じられても送信可能な「Google Chrome 42」安定版公開
by Kārlis Dambrāns
Googleがウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版「Chrome 42.0.2311.90 m」をリリースしました。このバージョンでは、ユーザーが許可した場合、ページを閉じた後でもプッシュ通知を送る事ができるようになるなど、大きな変更が加えられています。
Chrome Releases: Stable Channel Update
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2015/04/stable-channel-update_14.html
Google Chrome 42では、新しいPush APIによって、ページが閉じられた後でもユーザーへプッシュ通知を送る事が可能になりました。リリースには事例として、オークションサイトで入札があったことをプッシュ通知しているところが掲載されています。
「Push Notifications on the Open Web」では、どう動作するのかというデモンストレーションのアニメーションGIFが用意されていました。
まず、設定から「プッシュ通知を許可」。
すると、画面下から「https://simple-push-demo.appspot.comがあなたに通知を送ろうとしています」というメッセージが現れました。ここで「許可(ALLOW)」をタップ。
デモンストレーション用通知を送るためのリンクが表示されたので、タップ。
すると、画面上部から「https://simple-push-demo.appspot.com」によるプッシュ通知が現れました。
ニュースリリースによると、プッシュ通知が行われるのはユーザーが明示的に許可した場合のみ。この新しいPush APIでは、Google Cloud Messagingを使ってデベロッパーがリモートでService Workerを起動する事ができ、Service Workerは任意のJavaScriptを実行する事ができますが、「少なくともユーザーが見られる通知を表示する必要がある」とのこと。
また、セキュリティの問題も45件修正されており、中には7500ドル(約90万円)という報奨金が支払われたものもあります。
ニュースリリースで3つめのポイントとして挙げられている「The answer to life, the universe and everything」は、Googleで「人生、宇宙、そして万物についての答え」を検索した時に答えとして出てくるのが「42」であることに関連したもので、何かを修正したというわけではありません。
なお、記載はありませんが、このバージョンをもってAndroid 4.0向けChromeのサポートが終了となります。すでに4.4(KitKat)以上にしている人が多いので影響はそれほど大きくないとみられていますが、まだAndroid 4.0台の端末を使っているという人は気をつけてください。
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