取材

「ナマ足魅惑のマーメイド」や謎の「黄色い猫」など2度目のバルカン半島での新発見いろいろ


円が弱くなった以上に、トルコのリラも通貨価値を下げていました。マケドニアでは、見たこともない巨大なショッピングモールが出現。安宿の選択肢がなかったコソボの首都プリティシナにもドミトリーのあるホステルが登場。欧州連合に加盟となったクロアチアにドイツ系ディスカウントストアのリドルが進出。約5年振りに訪れたバルカン半島には、様々な変化がありました。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。自転車をエジプトに預けて、今年1月中旬から3週間かけてトルコのイスタンブールから、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボまでバルカン半島を旅しました。

愛らしいパンダが描かれたブルガリアの棒状プレッツェル


今回の訪問でも再発見。「なぜパンダなの?」とずっと気になっていたのですが、目を凝らして見ると、棒状プレッツェルは竹やぶを見立てた形。


このように一回旅しただけでは、気付かなかったことも多数あります。今回は二度目だからの発見を中心に、バルカン半島の旅をまとめてみました。

◆黄色い猫のキャラクター
ドラえもん、ハローキティ、ニャロメ、クロネコヤマト、最近では妖怪ウォッチのジバニャンなど猫をモチーフにしたキャラクターは多いです。約5年前に訪れたボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボにも、愉快な猫キャラクターが壁に描かれていました。

空も飛べそうな白い羽根


特徴的な大きな口


バラの花に囲まれて。


読書中


黄色い体に白い羽根、大きな口とハート型の鼻、一度目にしたら忘れられない顔をしています。今回は、コソボの首都プリティシナで見つけました。

両手を広げた姿


ビルの壁面に描かれた巨大な姿。隣のビルでも、空を飛んでいます。


泊まっていたホステルの従業員に「この猫のことを知らない?」と画像を見せて質問してみると、インターネットで検索して、英語版のWikipediaで「M.chat」という項目を発見してくれました。スイス出身の「Thoma Vuille」というアーティストが生み出したキャラクターだと判明。M.chatのMはフランス語の男性への敬称にあたるムッシュー(Monsieur)のこと。Chatは猫なので、英語なら「ミスター・キャット」というニュアンスでしょう。

今回、再訪したサラエボにも、期待してたとおりの姿がありました。不思議なことに前回とは違った猫の姿ばかり。

分かりづらいですが、少しだけ姿が確認できます。


こちらも壁面に空飛ぶ姿


ホステルの壁に描かれた一匹


こちらは、商店の入り口を覆っていました。


そして、昨年の夏に訪れたフランスの首都パリにも、この猫を発見。


M.chatのまとめサイトには、様々な国で描かれたこの猫の姿が紹介されています。東京の神楽坂にも、この猫が描かれている場所があるみたいです。

◆旭日旗と瓜二つの国旗を持つ国
近年になって隣国から戦犯旗としてバッシングを受ける旭日旗。旭日旗と同様に、太陽を中心に四方八方に光が差す様子をモチーフとしたデザインは、隣国の一部の人たちによって抗議の対象となっています。そんなニュースが聞こえるようになったのはいつからでしょう?旧ユーゴスラビアを構成していたマケドニアの国旗は旭日旗のデザインと似通っていました。

首都スコピエにたなびくマケドニアの国旗


広場の足元もこんな感じに。


お土産物屋に掲げられた幾多ものマケドニア国旗


この国だからこそ、世界的な時計メーカーのスウォッチも旭日旗デザインを使用していました。


◆奇妙な像でいっぱいの街
続けてマケドニアですが、首都スコピエは芸術に力を入れているのか街のいたる所に像が立っています。時には理解に苦しむシュールな姿も。ともかく歩いていると、何かしら見つかります。

ビルの谷間に潜む鼻息も荒そうな牛の像


民族舞踊でしょうが、思い浮かぶのは酔った上司を部下がおだてる宴の席。


河に身を投げる女性


そして魚をモチーフとしたオブジェクトを発見しました。T.M.Revolutionの「HOT LIMIT」という曲に出てくる「ナマ足魅惑のマーメード」というフレーズを具現化したようで大興奮。そのフレーズの解釈から、一時期ネットで話題となっていたので、記憶に残っていました。

美脚です


ピチピチ


そういえば、前回もしっかりと写真に収めていました。スコピエ訪問の際は、探してみてください。


◆ラムストアとミグロス
中央アジアのカザフスタンで発見して以来、テュルク系民族としての繋がりからか、トルコ系企業と思っていたスーパーマーケットの「ラムストア(Ramstore)」。今回、改めてマケドニアで利用したのですが、ロゴの雰囲気がスイスのスーパーマケット「ミグロス(MIGROS)」と同じ。トルコにも、同じ名前のスーパーマーケットチェーンがあります。

気になったので調べてみると、トルコ・ミグロスはスイス・ミグロスが設立に関わっていたものの、1975年に売却されて100%トルコ資本の企業になります。別会社になったものの、引き続きトルコ国内ではミグロスという名前で、スーパーマーケットを運営。このトルコ・ミグロスが、国外で展開するスーパーマーケットがラムストアでした。トルコ・ミグロスはミグロスという名称を海外では使用できないようで、トルコ系企業だというのにトルコ国内にラムストアが一軒も見当たらない理由が、今となって分かりました。

ラムストアは緑のカンガルーがマスコット


本家本元のスイス・ミグロス

Migros - Ein M besser
http://www.migros.ch/


マケドニアのラムストア

Ramstore
http://ramstore.com.mk/


◆変わらないもの、変わったもの
どこにでもあるクロワッサン、ケバブのようなハンバーグ料理、スーパーに並ぶ飲むヨーグルトなど、約5年ぶりとなったバルカン半島は、前回の旅の記憶が重なりました。変わらないものもあれば、変わったものもあります。

イスタンブールの金角湾に架かるガラタ橋は、釣り人たちが集まる場所。


今回は1月の寒空にも関わらず、前回と同様にたくさんの釣り人で賑わっていました。


イスタンブールに訪れたなら、是非ともオススメしたいのが鯖サンド。


今回の訪問でも、もちろん頂きました。パンに挟まった焼きたての鯖は、かじり付くと汁があふれるくらい脂が乗ってジューシー。この脂にも関わらず、レモン汁が合わさるのでしつこくなりません。野菜も一緒なので、あっさりと胃袋へと収まります。


ブルガリアの首都ソフィアでみかけたチュッパチャプスの壁面広告は……


その役目を終えたのか、随分とぞんざいに扱われていました。


ソフィアの滞在先はドミトリーで約10ユーロ(約1350円)のホステルモステルがお勧めです。宿泊料金に、ビュッフェタイプの朝食とパスタとグラスビールの夕食も含んでいるのが人気の秘密。


今回も多くの旅行者で賑わっていました。朝夕食込で、前回と同じ値段。夕食システムはパスタ、ライス&ビーンズ、エッグ&ベジタブルと3種類から選べるように改良されていました。そして、もちろんビール付き。ローテーションできるので、連泊しても夕食が単調になりません。


ホステルモステルから見えた集合住宅の壁面は、随分と傷んでるようでした。


今回は、再塗装されたようで、小綺麗な建物へと変わっています。


コソボにはファンタの「エキゾティック(exotic)」というフレーバーが存在。


デザインは一新されたものの、同じフレーバーを発見。幾つかのフルーツがミックスされたようですが、可もなく不可もなくといった感じです……。


ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボにあるバシュチャルシヤはオスマン・トルコ統治下の16世紀に商業地区として整備されました。今日では、歴史を感じさせる古き良き観光スポットとして多くのツーリストが足を運びます。1891年に造られたという水汲み場は独特な形。木造建築のお土産物屋が連なるストリートは、日本の雰囲気にも似ていました。


今回2月初めのサラエボは、厳しい寒波によって雪化粧。内陸で標高もあるので、手足がかじかむくらいに冷え込んでいました。


このように、バルカン半島は再発見を重ねた旅でした。ちなみに気になる異性に会いに行ったのですが、これからの幸せは発見できず。

何もなかったにしろ、改めて周ったバルカン半島は新鮮でした。昨年は、約2年ぶりにアメリカ、約4年ぶりにフランス、約6年ぶりにタイも訪れています。過ごした歳月の分だけ、見える景色も変わるので、旅はなかなか止められません。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
)

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in 取材, Posted by logc_nt