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2014年のベストApp&ゲーム「Monument Valley」驚愕の開発費用や収益データ公開

By Akiko Yokoyama

2014年のベストApp&ゲーム」や「Apple Design Awards(Appleデザイン賞)」を受賞した「Monument Valley」は、有料アプリでありながら、美しいデザインのだまし絵世界を歩き回るゲームとして、2014年の大ヒットアプリの1つとなりました。そんなMonument Valleyの制作元であるustwoが、これまでのダウンロード回数や総収益、および1億円近くかかった開発コストや最もプレイされた章などのデータを公開しています。

Monument Valley in Numbers — Monument Valley by ustwo™ games
https://monumentvalleygame.squarespace.com/blog/2015/1/15/monument-valley-in-numbers

Monument Valleyがどのようなゲームなのかは、追加ステージの「Forgotten Shores」までプレイした以下のレビュー記事で詳しく説明しています。

幾何学模様のはざまを冒険する「2014年のベストApp&ゲーム」のだまし絵ゲーム「Monument Valley」 - GIGAZINE


Monument ValleyはiOS版からリリースが始まったこともあり、群を抜いてiOSアプリの売上が突出しています。総ダウンロード数は244万76回で、内訳はiOSが173万6431回、Google Playが29万6085回、Androidアプリストア(有料)が9万2247回、Androidアプリストア(無料)が40万7560回。

解析サービス「Flurry」の解析結果によると1000万台のユニークデバイスにインストールされており、アプリ内購入の追加ステージ「Forgotten Shores」は57万5608回購入されています。総収益は585万8625ドル(約6億8000万円)で、1日あたりの最高収益額は、iOSアプリのリリース当日である2014年4月3日の14万5530ドル(約1700万円)とのこと。これらの全ての数字のうち8割以上をiOSデバイスがたたき出しています。


上記のデータを折れ線グラフで表示すると以下のようになります。リリース当初の伸びは恐ろしいほどですが、年末からクリスマスにかけて2回目の最盛期を迎えています。


最もダウンロードが多かった国は、1位:アメリカ(38%)、2位:中国(12%)、3位:イギリス(5%)、3位:ドイツ(5%)、5位:日本(4.4%)、6位:カナダ(3.9%)、7位:ロシア(3.6%)、8位:オーストラリア(3.1%)、その他(21.7%)となっており、日本でも購入した人が多かった模様。


大成功を収めたMonument Valleyは、ロンドンを拠点とした8つのチームによって制作されたとのこと。開発コストを見てみると、本編の制作期間が55週間(約1年1ヶ月間)で要した費用は85万2000ドル(約1億円)。追加ステージ「Forgotten Shores」は29週間かけて制作され、54万9000ドル(約6400万円)の開発費用がかかったとのこと。


その他の数字では、ゲームクリアまでたどり着いたユーザー数はなんと50%。言語は全部で13カ国語に対応しており、Tumblrのファンアート投稿アカウント「MONUMENT FRIENDS」に投稿された作品数は200以上。ゲーム中で仲間キャラクターの「トーテム」を溺れさせた数は220万8418回。追加ステージまで購入したユーザーの割合は24%で、開発中になぜかプレイされたストリートファイターの回数は1万5800回以上を超えています。


なお、「トーテム」の出現シーンは以下のムービーから見ることができます。

「Monument Valley」の味方「トーテム」の登場 - YouTube


最もプレイされた章は本編が第8章「箱」、第10章「天文台」、第4章「水宮殿」(※図中の第3章ステージは「秘密の寺」)。追加ステージは第1章「深い溝」、第3章「泥棒」、第5章「失われた滝」となっています。


追加ステージ「Forgotten Shores」の第1章「深い溝」をプレイしている様子は、以下のムービーで体験できます。

「Monument Valley」の追加ステージ「Forgotten Shores」の始まり - YouTube


ゲーム内ではスクリーンショットを撮影して保存したり、SNSへ投稿したりできる機能がありますが、中でも最もよく使われていたのは「カメラロールに保存」で61万1633枚でした。

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in メモ,   ソフトウェア,   動画,   ゲーム,   デザイン,   アート, Posted by darkhorse_log

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