取材

クリスマスを一人で過ごす人には胸が痛い、愛で溢れた世界の光景


よく「なぜ一人で旅しているのか」と海外で聞かれるのですが、こっちが教えて欲しいものです。誰かと一緒の時間を願ってみても、受け止めなければならない現実。そんな私を慰めることなく、世界の真理とは男女がイチャイチャすることでした。南米の人たちは街中でチュッチュしていますし、恋した瞳で見つめ合うインド人のカップルは映画のワンシーンのよう。イスラムでもチュニジアくらい世俗的だと男女が普通に手を繋いでいます。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。誰かと手を繋ぐこともなく、しっかりとグリップを握っています。最近では「俺の自転車がこんなに可愛いわけがない」と見惚れてばかり。新しい旅では折り畳みの小径車に乗り換えたのですが、かといって古い自転車も手放せる訳もなく、文字通りに二股をかける状況に悩んでいます。もはや、手遅れでした。

チリの港町プエルトモンのシンボルともいえる巨大なカップルのモニュメント。


男女一緒に通学している標識。


愛で溢れた世界は、時に誰かを傷付けます。ちょうどクリスマスの記事なので、これまでの一人旅の中で、非常に胸が痛んだ光景をまとめてみました。

◆明るいカップル
ペプシ・コーラの看板に描かれたさわやかなカップル。こぼれ落ちそうな二人の笑顔を、直視することができません。


コカ・コーラだって負けてはいません。看板ではトリニダード島とトバゴ島がラブラブな口づけを交わしていました。カリブ海にあるトリニダード・トバゴという国は、二つの島から構成されています。


日本でも「リア充専用ドリンク」と話題を呼んだマクドナルドのジャンボサイズドリンク。アイルランドではあからさまなポスターでしたけど、日本も同じような感じでしたっけ?


スウェーデンのアイスクリームメーカーのマスコットはピエロ。彼にすら恋人がいるようで、ただでさえ寒い北欧が一層冷え込みました。


お互いの顔が写ったスマホを近づけ合う2人……。パナマの携帯キャリアの広告は、きつく胸が締め付けられます。


ウクライナ産のチョコレートはパッケージまで甘い匂い。


ベッドマットは、こうして使えというお知らせです。


最近のアンパンマンでは、めいけんチーズレアチーズちゃんという恋人がいるんですね。知りませんでした。


フィンランドが世界に誇るキャラクターであるムーミンもイチャイチャしています。裸でイチャイチャしています。


◆動物だって
中国では万里の長城のすぐ側で、クマが飼育されていたのですが、発情期のようで“リア獣”を爆発させていました。


コロンビアでは、ビニール製の牛の人形ですら子孫を残すのに必死だというのに。


アルゼンチンのペンギンだらけの島で見かけた仲睦まじいペンギン2匹。


ペンギンと同じツアーでは、オットセイがハーレムを築いていました。きっと素敵なクリスマスを送っていることでしょう。


◆愛しあう二人
韓国の灯台にあったハングルの落書きにも、カップルの足あとが残っています。


メキシコの安宿に刻まれた「SIEMPRE JUNTOS AMOR(いつも一緒だよ、ラブ)」という愛の証。同じ部屋で熱い夜を繰り広げたと主張する嫌がらせに、涙。


スイスの川辺に残る石で作られたハートマーク。青い空の下で戯れる男女の姿が浮かび上がってきそうです。


恋人が永遠を誓って橋やフェンスに括りつける南京錠、日本だけではなく世界各地でも同じ儀式が行われています。


ロシアではハート型の南京錠が取り付けられていました。


地中海の小国マルタで見かけた逆さLOVEのモニュメント。これは日差しによって影がLOVEの形となるそうです。ここにも、たくさんの南京錠が付けられていました。


そして、フランスのパリで有名なのがセーヌ川に架かる「ポンデザール橋」です。あまりに多くの南京錠が取り付けられて、過去には欄干が崩れ落ちたこともありました。見ているだけで、ずっしりと愛の重さが伝わってきます。


世界はこれほどまで愛に溢れ、周りの友人も次々と結婚していくというのに、昔から変わることがない一人の時間。性格にも難があるし、生活にも難があるしと、今更ながら自分を省みています。まぁ、そこで「インド人の生活にナンあり」と閃いてニヤニヤしちゃうのですが……。来年訪問予定の南アジアは、たくさんの人が住んでいるので、きっと寂しくないはずです。

◆これまでのクリスマス
2007年はマレー半島を北上していました。シンガポールのショッピング・モールにはピンクの色をしたクリスマスツリー。


2009年はイランに滞在していたので、クリスマスなんて気配もなく、イスラム教のお祭りをやってました。安心したのもつかの間、年始に入国したアルメニアは正教会ということで、1月6日がクリスマスで賑わっていました。


2012年はアメリカとメキシコの国境付近でクリスマスを迎えます。青い空と椰子の木に囲まれたクリスマスツリー。


2013年は南米のチリでクリスマスを迎えていました。アメリカ大陸縦断のラストスパートで一人走っていました。


クリスマスシーズンが近付くスペインでよく見た、ベランダに侵入を試みるサンタさん。


こちらもスペインで、パラシュートで落下中。


クリスマス前後は「コカ・コーラを手にしたサンタクロース」が定番です。世界各地で大々的なプロモーションが行われています。


そして、海外では大人気の「どーもくん」もサンタ姿に!つい先日まで滞在していたアメリカでは、クレーンゲームの景品となっていました。


この記事はイスラエルで書いているのですが、エルサレムはキリスト教の聖地というので、移動した方がよさそうです。今年のクリスマスは、ヨルダンでイスラム教の礼拝アザーンを聞きながら、平静を装わないといけません。何だか勘違いしていたために、少し遠回りが必要となったのですが、頑張って移動します。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
)

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in 取材, Posted by logc_nt

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