誰でも本格そばが打ちまくれる「そば打ち名人」でせいろ蕎麦や蕎麦ラザニアを作ってみた
そばをイチから打つとなると、そば粉の分量・季節要因などを見極める必要があり、そば打ち技術の習得には数年の歳月が必要になります。この「そば打ち」を、誰でも自宅で簡単に行えるようになるのがタカラトミーの「そば打ち名人」です。そば打ちの工程の中で最も難しいと言われる「水回し」が簡単にできるように工夫されているとのことで、発売前に入手することに成功したので、実際にそばを打ちまくってみました。
そば打ち名人|株式会社タカラトミーマーケティング
http://www.takaratomy-marketing.co.jp/products_sobauchi/
◆フォトレビュー
編集部に「そば打ち名人」が到着。
「失敗なく誰でも簡単にそばが打てるよう工夫された家庭用本格的そば打ち器」とのこと。
パカリと開封。
中からオモチャっぽいパーツがごろごろ出てきました。
これはそばを攪拌したりこねたりする「水回し本体」。
別途ハンドルを取り付けて使用します。
続いてこねあがったそば生地を伸ばす「のし板」。両端の赤いバーは生地の厚さを調節できる「厚さ調節ガイド」で、1.5mm~2mm幅に変更できます。
ガイドを外せばそばを均一に切っていける「こま板」を取り付けられます。電池などは使用しないそば打ち器です。
使用前によく洗っておきましょう。
◆四六そば作り
そば作りの工程は、そば粉と水を合わせていく「水回し」、固まってきたそば生地をこねて空気を抜く「くくり」、麺棒を使って生地を平たく伸ばす「のし」、伸ばした生地をカットして麺にする「きり」の4工程に分かれます。全行程の中で水回しが最も難しい作業と言われていますが、「そば打ち名人」によって、誰でも簡単に水回し作業を適切に行うことができます。
四六そば作りに必要な材料は、そば粉120g・中力粉(うどん粉)80gに水80cc~100cc。調理器具は計量カップ・はかり・ふるい・ボウルなどがあればOKです。
まずはそば粉をふるいにかけながら120gを計測。
同じボウルに中力粉80gもふるい入れます。
・水回し
粉の準備ができたら、水回し本体の底の中心にあるくぼみに、攪拌ベラを差し込みます。
攪拌ベラのてっぺんに穴が空いているので、粉が入らないように指で押さえながら粉を全て投入。
フタにハンドルを付けて本体に取り付けて、30~40回程度ハンドルを回して粉を攪拌します。
粉の攪拌が終了したら、80ccの水を3つの穴が空いている吸水口に入れます。ポタポタと水が落ちるので、その間に1秒に2~3回のスピードで20回~30回ハンドルを回します。生地に水を行き渡らせるため、フタの水がなくなってもしばらく回し続ける必要があるとのこと。
そば打ち名人で水回しを行う時のハンドルを回す早さは以下のムービーを参考にして下さい。
「そば打ち名人」で水回しを行っているところ - YouTube
生地がボソっとしてきたら、一度フタを開けて生地をねりねりしてみます。指にべたつくと水分が多く、ひっつかなければ水分が少ない状態。今回は適度に湿り気があり、少しこねると形ができたので、水分の量は80ccで充分だった様子。
次に「こねベラ」をフタに差し込んで……
また高速で混ぜまくります。本体を押さえつつハンドルを回すのは少し骨が折れる作業です。
しばらく回しているとハンドルが重くなってきて、生地が大きな固まりになってきました。3分回しても固まらない場合は水が足りないので、水を5ccずつ入れて様子を見ればOK。
水回しが終わった生地はこんな感じ。
・くくり
生地を全てまとめてボウルなどに移します。ここからは完全な人力作業となり、ボウルを回しながらひたすら手のひらで生地を押しまくります。
伸びて平たくなった生地を少しずつ重ねていけば……
生地の中心に「へそ」ができます。最後にへそを押しつぶして切れ目を滑らかにすれば生地は完成。
生地は2つに分けて丸めておきます。
・のし
次に生地を均一に伸ばすため、まずはのし板に打ち粉を行います。打ち粉は「そば打ち粉」がなければ材料のそば粉でも大丈夫。
厚さ調節ガイドは2mmの太麺にするため、ガイドの矢印とのし板の「太」という文字を合わせて取り付けます。反対に1.5mmの細麺が作りたい時はガイドを反対側にセットします。
なお、2つの生地は同時に作業できないので、片方にラップをかけて乾燥を防ぎます。
まずは手のひらで大まかに角が丸い長方形に成形。
成形後は生地の上に打ち粉をしておきましょう。
両端のガイドが板より少し高くなっているので、のし棒をガイドに押しつけるように生地を伸ばしていけばOK。手前から先端に伸ばしていきます。
伸ばし終わるとこんなに長くなりました。
ガイドを外して生地を3つ折りにすればカットできる状態になります。
・きり
生地のカットをサポートする「こま板」を装着してそばを切っていきます。こま板に沿って生地に包丁を入れたら1.5mm~2mmずつ横にスライドしていくという仕組み。
カットが完了しました。慣れるともっと細く切ることも可能です。
麺をほどくとこんな感じで、香り高い本格的なそばが完成!
◆せいろ蕎麦
そば名人の公式ページには作ったそば生地を使って作れる「そばアレンジレシピ」が各種用意されています。まずは、出来上がった生地を使ってレシピの中から「せいろ蕎麦」を作ってみます。
お湯を沸かしたら打ち粉を払ってそばを投入。
菜箸でくっつかないように静かに混ぜ合わせます。
1分30秒~2分ほどゆでたら、ざるに空けて冷水でじゃぶじゃぶとあら熱をとります。
水気を切って盛りつけてみました。
手作りのそばはよくこねたためか割と固めですが、もちもち感もあります。そばの香りが本格的で、スーパーなどで30~40円ほどで買えるチルドそばよりはレベルが高い感じ。
わさびをつけてもつんとした辛味が良く合っています。
◆かき揚げ天蕎麦
寒い季節にはやはり温かいそばがぴったり、ということで、かき揚げ天蕎麦も作ってみます。まずは、せいろ蕎麦と同じようにそばをゆでます。
ゆで上がったら冷水で締めてぬめりを取ります。
同時にそばつゆを温めておきます。レシピには昆布・みりん・干ししいたけ・かつおぶしでダシと、自家製の「返し」で作る本格的なそばつゆの作り方も載っているのですが、今回は手軽さを重視して市販のめんつゆを使っています。
そばつゆが温まったら、そばを投入して一煮立ち。
かき揚げと共に丼に盛りつけたら完成です。
温かいつゆの方がそばの風味がよく感じられ、寒い季節にほっこりできます。
かき揚げもつゆがしみてほくほく。
せいろ蕎麦も同じなのですが、麺の長さは一般的なそばより短め。「ずるずる」とすすることができないのは、手作りならではなのかも。
◆蕎麦ラザニア
一体どんな味なのか想像がつかないレシピが、そば生地を使ったラザニア。材料はそば生地の他に缶詰のミートソースとホワイトソース、モッツァレラチーズと粉チーズです。
モッツァレラチーズはひと口大にカット。
次に耐熱皿の底に薄くホワイトソースを塗って、モッツァレラチーズをちりばめます。
上からそば生地をゆでずに、生のままで重ねます。
次はミートソースとモッツァレラチーズをぬりぬり。
ホワイトソースとミートソースを交互に塗りながら、そば生地を4枚重ねたら、粉チーズをかけて下準備は完了。
オーブントースターに投入して15分間じゅわじゅわと焼き上げます。
15分たつと、中央が少し焦げてしまいましたが、いい感じで火が通ってきています。
ここでアルミホイルをかけて、さらに15分間オーブントースターで加熱。
合計30分間焼き上げるとこんな感じになりました。
ソースがぐつぐつとしてとても良い香りが漂います。
生地が層になっており、見た目はラザニアそのもの。食べてみると、あまりそばの香りは感じられないものの、ラザニアの生地よりはもっちりとした食感。ホワイトソース&ミートソース&モッツァレラチーズのコンビネーションがおいしくないはずがなく、晩ご飯のメインとしても全く問題のない1品です。
◆蒲焼きときゅうりの変わり蕎麦寿司
アレンジレシピの蕎麦寿司は切った麺ではなく、伸ばした生地のままで使うのがポイント。10cm~15cmほどに切り分けておきます。
生地のゆで時間は1分ほど。破れやすいので慎重に扱う必要があります。
ゆでた後は冷水でしっかりと締めます。
ペーパタオルで水気を拭き取って……
すし酢を大さじ4杯加えて、2~3分浸しておきます。浸し終わったらすし酢を切って水気をとれば生地の準備は完了。
寿司に加える材料はうなぎの蒲焼き半分と、きゅうりが1本。
きゅうりは縦八つ割りに。
蒲焼きは縦半分にカットします。
巻きすに焼き海苔をしいて……
上からそば生地をぺたり。
巻きやすい位置にきゅうりとうなぎを並べます。
巻きすでくるっと巻いて成形。
きれいな一本巻きができました。
カットして盛りつけてみると、一見巻き寿司のように見えるのですが、酢飯がある部分がそば生地という変わった寿司になっています。
食べてみると、そばの風味と酢の具合がちょうど良く、アッサリ具合とうなぎの味わいがとても合っています。切っていないそば生地を使ったそば打ち名人ならではの料理となっています。
見栄えも華やかなのでパーティーなどで出しても喜ばれそうです。
「そば打ち名人」は、何度かそばを作ることで、説明書を見なくても大丈夫なほど簡単にそばが打てるようになっており、そばが好きな人にはもちろんのこと、家族との触れあいに1台あっても重宝しそうです。なお、メーカー希望小売価格は税込4968円で、発売日は2014年10月23日(木)となっており、以下のページから予約を受付中です。
そば打ち名人: さ行|タカラトミーモール
http://takaratomymall.jp/shop/g/g4547628193296/
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in レビュー, 試食, 動画, 食, Posted by darkhorse_log
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