iPhoneのプロトタイプとなったAppleのスマートフォン「Skankphone」
Appleは「iPhone」の開発にあたって開発チームを2つに分け、完全に隔離しました。このとき一方のチームに渡されたのはiOSを入れたニセモノのハードウェアで、もう一方のチームにはニセモノのOSを載せた「iPhone」が渡されました。この後者にあたるものは「Skankphone」と呼ばれ、iPhoneの歴史からほとんど消された存在となっていましたが、eBayに出品されたことで少しだけどんなモノなのかが明らかになりました。
Very RARE iPhone 2G Prototype | eBay
http://www.ebay.com/itm/Very-Rare-iPhone-2G-Prototype-/331339000442
まずは背面、「使い込まれたiPhone」といった感じ。
しかし、裏返してみると、メニュー名こそ「Phone」「Web」などスマートフォンらしいものですが、ユーザーインターフェースはまったく別物。これはiPhone 2G(初代iPhone)のプロトタイプで、iOSではないOSを乗っけた「Skankphone」と呼ばれるもの。
これがダイヤル画面。ダイヤル用の数字ボタンだけではなく、左上にはカメラボタン、右上にはモニターボタンなど、スマートフォンらしいメニューがついています。
「Brightness」「Field Test」「Factory Test」といったメニューが並んでいます。Field Testモードは電波受信レベルを数値で表示することができる隠し機能。
Wi-Fi・Bluetooth・LCDスクリーン・バックライト・マルチタッチ・機内モードのオンオフを切り替えることが可能ですが、iOSではこういう表示ではないのでかなりの違和感が……。
こんな画面も。
「Tracker」「Accelerometer」「Tile Game」「Mission: Control」というメニュー。
Appleが開発チームを2つに分けたのは、ハードウェアの情報とソフトウェアの情報が揃って漏洩してしまい、iPhoneがどんなものかを知られることを防ぐためだったとみられます。
なお、iPhone 6もプロトタイプがeBayに出品されたことがあります。
Brand New RARE Apple iPhone 6 Prototype 64GB | eBay
http://www.ebay.com/itm/Brand-New-Rare-Apple-iPhone-6-Prototype-64gb-/171483815097
確かに見た目はiPhone 6なのですが……
見たことのないアイコンが並んでいます。
この画面はSkankphoneにも似たものがありました。
相当厳重に管理されてきたらしいSkankphoneですが、いったい何者がeBayに出品したのか……。
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