モバイル

未開封の初代iPhoneが史上最高額の約850万円で落札される


2007年に発売されたAppleの初代iPhoneで「工場出荷状態から未開封のまま」という新品同様のものがオークションに出品され、iPhoneとしては史上最高額となる6万3000ドル(約850万円)以上で落札されました。

Sealed Original iPhone Sells for Over $63,000 at Auction - MacRumors
https://www.macrumors.com/2023/02/20/sealed-original-iphone-sells-for-over-63000/

初代iPhoneは2007年1月に発表されました。液晶ディスプレイは3.5インチスクリーンで厚さは11.6mm。搭載されているカメラは2メガピクセルで、ストレージは8GBでした。

アップル、ついにネット接続可能な携帯電話「iPhone」を発表 - GIGAZINE


問題のiPhoneは、カレン・グリーンさんが友人から出世祝いにプレゼントされたもの。当時iPhoneはAT&Tという通信キャリアでしか使うことができなかったのですが、グリーンさんは別の通信キャリアで携帯電話の番号を契約しており、iPhoneを使うためには新しく契約し直す必要がありました。そのため、グリーンさんはiPhoneの箱を開封せず、パジャマに包んだ状態で棚に放置していたとのこと。

これまで未開封のiPhoneがオークションで高額落札されたというニュースを聞く度に、グリーンさんはiPhoneを売るかどうかを迷ったそうです。2019年には、テレビ番組の持ち物を鑑定するコーナーに出品したところ、推定で5000ドル(約67万円)という値段が付けられたそうです。


グリーンさんが初代iPhoneを鑑定されたテレビ番組の映像が以下で、7分25秒当たりから未開封の初代iPhoneが登場します。

Treasure Hunt Tuesday With Ph.D Antiques Appraiser Dr. Lori - Episode 2 | Doctor & The Diva - YouTube


そして、2022年10月頃に新たな事業を始めたグリーンさんはその資金を得るためにiPhoneを売ることを決意。オークションは2500ドル(約34万円)で開始され、グリーンさんのiPhoneは最終的に6万3556.40ドル(約850万円)で落札されました。この落札価格は、初代iPhoneの発売時定価599ドル(約8万円)の100倍以上になります。

オークションのカタログには「およそ16年前に製造されたこのiPhoneは、表裏のシャープな曲線、豊かな色合い、そして新品同様の状態を見事に保っています。裏面のラベルはシールの下にあり、保管による摩耗は最小限に抑えられています。これはオークションに出品された初代iPhoneの中でも初めて見るレベルの良コンディションで、コレクターにも投資家にも魅力的な逸品となっています」と書かれていたとのこと。

2022年8月にも未開封の初代iPhoneが出品され、約3万5000ドル(約470万円)で落札されています。また、2022年10月にも未開封の初代iPhoneが出品され、3万9000ドル(約520万円)で落札されました。今回落札されたグリーンさんの初代iPhoneは、過去に出品された初代iPhoneの中で最も高い価格がついたことになります。

未開封の初代iPhoneが約500万円で落札される - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
激レアのケースとモニター付き初代「Apple I」が5700万円超で落札される - GIGAZINE

任天堂とソニーの幻のゲーム機「Nintendo PlayStation」がオークションでついに落札 - GIGAZINE

「Apple Watchの先祖」としてオークションに登場した謎の時計の正体とは? - GIGAZINE

Twitterが不要になったオフィス用品をオークションに出品 - GIGAZINE

一般相対性理論の起源が記された「アインシュタイン-ベッソ手稿」がオークションに登場 - GIGAZINE

in モバイル,   ハードウェア, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.