スーパーに並ぶ食肉がどう作られているのか現場の実態を淡々と記録したムービー

ウイスキーを入れるあの「樽」やマクドナルドのフライドポテトなど、普段の食に関するものがどのような工程で作られているのかは気になるところ。Vimeoで公開されている「SAMSARA food sequence」は「鶏・豚・牛の肉がどうやって加工されているのか?」ということを記録した映像ですが、派手な演出などはなくただ淡々と撮られているにも関わらず、見始めると目を離せなくなるものとなっています。
SAMSARA food sequence on Vimeo
鶏で埋め尽くされた地面。どこからともなく機械音が響いています。

画面右側から現れたのは青いマシン。まるで草を刈り取るように、マシンが通った後は鶏が残りません。

連なっている輪のようなものの中に鶏を吸い込み、別の場所に移動させていきます。

移動させられた鶏は乱暴な動作でカゴの中に詰められます。

次に映されたのはピンクと水色の作業着を着た人が黙々と手を動かす無機質な空間。

レーンで運ばれてきた解体後の鶏を手に取って作業しています。

アジア系の女性はカメラに気づき、黙ってじっと見つめていました。

別の広い空間が映し出されました。何かが輪を作っています。

カメラを近づけると、並んでいたのは牛。

体1つ入れるのがやっとというスペースに入れられ、顔の前にはエサ箱が置かれます。

そしてエサを食べさせられながら、機械で搾乳されているというわけです。

今度はお母さんのミルクを吸う子ブタたちが映されました。

我先にと争いながらミルクを飲む子どもたちですが……

母親はわずかなスペースに横倒しにされ、動けない状態。

育った豚は流れ作業で解体されていきます。炎を使って処理。

お腹の真ん中から捌かれ、内臓を処理されていきます。

細かく切り分けられ、もとの姿からはまったくイメージできない状態に。

そしてスーパーマーケットへと出荷されていくわけです。

子どもたちを笑わせようとする女性の、ほほえましい光景。

人々は大量に食料品を買い込みます。

山積みにされる加工肉。

ファストフードのお店でも、流れ作業で大量にバーガーが作られていきます。

そしてそれを食べていく消費者ですが……。

大量に生産・消費されていく家畜たちがどのようなプロセスを辿っているのかを淡々と映し出したムービーなのですが、ラストは人間に焦点を当て、非常に意味深な映像で締めくくられています。タイトルにもなっている「Samsara」という言葉が輪廻転生を意味していることを含めて考えさせられる内容となっています。
なお、Samsaraは世界中で凄まじい映像を撮影しており、映画としても公開されました。今回の映像はこのうち食肉に焦点を当てた部分をピックアップしたものです。
Welcome to the official site for Samsara and Baraka | The official site for the films SAMSARA and BARAKA
http://www.barakasamsara.com/

・関連記事
世界25カ国の圧倒的な非日常的光景と鮮烈なイメージで感覚を揺さぶる映画「SAMSARA」 - GIGAZINE
食料不足を救う可能性のある新食材「パワー小麦粉」の原料とは? - GIGAZINE
ついに科学の力で培養された人造の「肉」が登場、食糧問題を解決か - GIGAZINE
肉や野菜を食べずに生きられるようにする新たな食品「ソイレント」とは? - GIGAZINE
クローン豚を大量生産する世界最大の「クローン工場」で作られる生命と将来の科学について - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in 動画, 食, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article A movie that recorded the actual situati….