空港の忘れ物の持ち主をニオイで突き止めてすぐ返しに行く有能すぎる犬「シャーロック」
多くのヒトとモノが行き交う空港では、毎日多くの忘れものや紛失物が発生します。そんな忘れ物をいち早く持ち主の元に届けるための任務にあたっているのが、KLM航空のスタッフとして働いているビーグルの「シャーロック」です。
KLM Lost & Found service
シャーロックが任務にあたっているのは、オランダが誇る巨大空港のスキポール空港。
「あの子は会社にとって欠かせない存在だと思うわ」と語るKLMの空港スタッフの女性。なんだか楽しそう。
遺失物チームで働く女性は、チームに与えられた任務について「わたしたちの主な仕事は、忘れ物を元の持ち主にできる限り早くお返しする事です」と語ります。
「そのために、私たちはソーシャルメディアで連絡を受け付けたり……」
「到着後に、クルーが客席をチェックして忘れ物がないか確認を行っています」
そして、もし忘れ物を見つけた場合は、あの子の出番。
スタッフからの紹介を受けて出てきたのは1頭の犬。
彼こそがKLM航空の誇る忘れ物お届け犬・シャーロック。忘れ物を持ち主のところへ届けてくれます。
「びゅーん」とフライトを終えたクルーの横を駆け抜けて機内に向かうシャーロック。
機内チェックを行っていたCAさんのもとに駆けつけました。
「くんくん」と持ち主の匂いをチェック
背中のポケットに忘れ物を入れてもらったら……
ダッシュ!
そのままスキポール空港の到着ロビーに到着。持ち主探しのスタートです。
さっそく匂いをかぎつけたのか、一目散に駆け寄るシャーロック。
無事に持ち主のところに届けられたようで……
「ああ、よかったわ」とホッとした様子で喜ぶ女性。シャーロックに届けてもらって少し驚いているのかも。
こちらの男性には、置き忘れていたヘッドフォンが届けられたようです。
このようにかわいらしく仕事を行うシャーロックですが、その裏では任務のための訓練が行われています。
体力をつける筋力トレーニングや持久力トレーニング……
そしてもちろん、利用客とふれあうための社会性の訓練も行われています。
「シャーロックの仕事を見たみなさんの反応をみると、とても素晴らしいです」と、トレーニングを担当するDirk van Drielさん。
この少女は、ぬいぐるみを忘れてしまっていた様子。
「わぁ!」といった様子で忘れ物を受け取る家族や……
2ショットの自撮りをお願いしちゃう女性の姿もありました。
やっぱりおなかも空くみたいです。
「ありがとー!」とばかりにハグ
カウンターに座る女性は「あの子はよくここにやってくるの。だけど……」
「ついついナデナデしたりして、可愛がってしまうのよね」と悩みを打ち明けます。どうやらシャーロックはみんなに愛されている様子。
シャーロックが頑張って任務を行う様子を伝えるムービーでした。「シャーロックに会うためにわざと荷物を置き忘れる」というのはやめましょう。
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