無料で浜松名物「うなぎパイ」の製造現場を見られる「うなぎパイファクトリー」に行ってきました

静岡土産として有名な夜のお菓子「うなぎパイ」を販売する春華堂は2014年7月に地元食材を使った棒状のパイ「Coneri」を発表し、さらには、スイーツをテーマにした商業施設「nicoe」を浜松市内にオープンしました。同施設は浜松観光の目玉になる予感がしますが、春華堂の別の施設である「うなぎパイファクトリー」も年間50万人以上の見学者が訪れる人気の施設になっているとのことで、誰しもが聞いたことのあるうなぎパイがどのように作られているのか、実際に行って見てきました。
うなぎパイファクトリー|浜松のお菓子処 春華堂
http://www.unagipai-factory.jp/
うなぎパイファクトリーは静岡県浜松市西区大久保町にあります。
うなぎパイファクトリーは浜松市の中心部から自動車で約20分ほどの場所に位置。

入口近くには巨大なうなぎパイが展示されたトラックが駐車してありました。

入場すると明るいロビーに受け付けがあります。

うなぎパイファクトリーを見学するには、受付の横で申し込み用紙に記入。

今回は事前予約なしの自由見学を選択。事前に予約するとコンシェルジュが案内してくれるツアーに参加できます。

受付で申し込み用紙を渡すとうなぎパイを無料でゲット。

早速入場します。1階部分の見学エリアにはドアのようなものと、中の様子を見られる窓が並んでいます。

ドアの表には仕込みの工程が書き記されていました。材料はバター・小麦粉・ウナギの粉で、生地は1つ1つ手作りとのこと。

仕込みの工程が記されているドアを開けると職人が生地を練っているところの絵が出てきました。せっかく工場に来たので、できれば作っている様子を見学したかったところ。

ドアの奥にある窓の奥では……

細長い生地がベルトコンベアで流れながらオーブンで焼かれています。

次の窓をのぞいてみると、先の細長かった生地がうなぎパイの形に膨らんでいました。生地を焼き上げる温度は、気温や湿度で状況が変わるため、毎日調節されるとのこと。

オーブンから出てきたうなぎパイ。

こんがり焼き上がったうなぎパイの上を、はけが勢いよく動きながらタレを塗っています。このタレは工場内でも作り方を知っている人が限られている秘伝のタレとのこと。

自動で動くハケが秘伝のタレをうなぎパイに塗っている様子は下記のムービーから確認できます。
自動で動くハケが秘伝のタレをうなぎパイに塗っている様子 - YouTube
秘伝のタレを塗られたうなぎパイはガラスケースの中を通って……

作業員の元へ流れていきます。

作業員は、割れていたり、形の整っていなかったりするうなぎパイをチェック。

うなぎパイが規定の形に焼き上がっているかどうか、細長い穴のあいたケースで検査します。
形の整ったうなぎパイだけを販売するため、多くの作業員がチェックを行っているわけです。

1階で見学できるのはうなぎパイの焼き上がりまで。次は2階の見学エリアに向かいます。

2階はたくさんの人でにぎわっていました。来館者は設置された窓から工場の様子を見られるようになっています。

窓から下をのぞくとこんな感じで、こちらでは焼き上がったうなぎパイを袋にいれて箱に詰めて、出荷用のダンボールに入れる作業が行われるとのことなので、順番に見ていきます。

2階見学エリアから見えるうなぎパイファクトリーの様子は下記のムービーから確認可能。
うなぎパイファクトリーの様子 - YouTube
焼き上がったうなぎパイは「No.1」と書かれた機械で1つ1つ袋に入れられます。

うなぎパイを袋に入れる作業は、機械によって目にも止まらぬスピードで行われていました。

うなぎパイを機械で袋に入れる作業の様子は下記のムービーから確認可能です。
うなぎパイを機械で爆速で袋に入れる - YouTube
袋に入れられたうなぎパイは、特製のマシンで異物が混入していないかチェック。

マシンのチェックが終わった後は、作業員が1つ1つ手で異物が混入していないか確認。安全を期すために厳しい検査があるわけです。


袋に入れられた後のうなぎパイは「No.3」の場所で箱に詰められていきます。

こちらの機械は並べられたうなぎパイを持ち上げて箱に詰める作業中。

うなぎパイが入った箱にフタをかぶせる機械。作業のほとんどは自動化されていました。

機械がうなぎパイを箱に詰めていく様子は下記のムービーから確認可能です。
うなぎパイが箱に詰められていく様子はこんな感じ - YouTube
最後は人の手で箱にラベルを貼り付けて……

ダンボールに詰められて出荷待ち。

うなぎパイがパッケージングされ箱に詰められていく様子を多くの人が見学していました。

見学エリアの横にレンガ調の建物を発見。

建物の中は試写室になっていて、材料から出荷までのうなぎパイをムービーで子どもにもわかるように説明。

試写室の横に暗い通路があったので入ってみました。

通路の中ではQ&A方式でうなぎパイを解説。「うなぎパイの夜のお菓子ってどういう意味なの?」という質問の答えは……

家族が団らんする夜に食べてほしいからとのことでした。

また、うなぎパイの隠し味には……

少量のガーリックが使われているとのこと。

2階にはうなぎパイを使ったスイーツを楽しめるカフェが併設されていました。

せっかくなのでうなぎパイのデザートを食べてみることにします。

メニューはこんな感じで、うなぎパイのミルフィーユ仕立てが税込690円、うなぎパイV.S.O.P.のクリームサンドが税込830円、うなぎパイのテリーヌが税込720円。

うなぎパイを使ったデザートの他にも焼き団子などもありました。

今回はうなぎパイのテリーヌを注文。

テリーヌの下層部分にはうなぎパイが入っています。

うなぎパイの下にはバニラアイスクリームとテリーヌがもう1つ。

テリーヌは滑らかな口当たりで、深みのあるホワイトチョコレートの味がします。うなぎパイが入っている部分はサクサクの食感とテリーヌの相性がグッドです。

うなぎパイとアイスクリームが合わないわけありません。

カフェでおなかがいっぱいになったら階段を降りて見学終了。

見学した後は、お土産にうなぎパイを購入するのもアリ。うなぎパイファクトリーは1人でも、友人と来ても楽しめる内容になっており、うなぎパイ製造の様子を学んだ後にうなぎパイをお土産に買って帰ったら、土産話に花が咲くこと間違いナシです。

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