辛辣過ぎる外食レビューでブロガーが敗訴して罰金刑、Google検索結果の表示が決め手に
By Fredo_photo
世界中に情報を拡散できるブログやSNSでは書き込んだ情報が原因で非難が殺到して炎上してしまうことがありますが、あるレストランの辛辣なレビューを書いたブロガーがレストランのオーナーに訴えられ、炎上どころか罰金刑に処されたことがBBC Newsで報じられています。Googleの検索結果で上位に表示されていたことが有罪の決め手となったとのことです。
BBC News - French blogger fined over review's Google search placing
http://www.bbc.com/news/technology-28331598
フランス人ブロガーCaroline Doudetさんはフランス南西部のアキテーヌ地域圏にあるレストラン「Il Giardino」について、「キャップフェレットで回避するべき場所」というタイトルのブログを投稿しました。Il Giardinoのオーナーはこのブログが「不公平にレストランの評判を傷つけている」として裁判所に告訴し、フランスの裁判所はDoudetさんに対してブログタイトルの修正と、賠償金として1500ユーロ(約20万円)の支払いを命じました。
裁判官はDoudetさんのブログCultur'elleが約3000人の読者を持つ影響力の大きなブログであり、レストラン名で検索するとDoudetさんの該当記事がGoogle検索で4番目に表示されていたことから、「著しくレストランのビジネスを妨害している」と指摘しています。DoudetさんはBBCに対して「この決定は『検索結果の上位表示』という新しい犯罪を作り出しています」と話しています。該当記事は2013年8月にレストランを訪れた時のサービスの不満や態度が良くなかったことを指摘したもので、Doudetさんはタイトルの修正ではなく記事を削除しています。
By Sang Valte
フランスの法律では裁判官の判断で、特定の集団に害を及ぼす議論に対して活動を停止させる緊急命令を出すことができ、Doudetさんはこれに当てはまったわけですが、この件についてフランスのブログサイトMaitre Eolasで勤務する匿名の弁護士兼ブロガーは、「裁判官は技術的な問題を理解していないように見えます。また、フランスではこの種の問題では判例が作られないでしょう」と指摘しています。なお、Doudetさんは判決に対して上告する意志を表明しています。
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