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ネットで購入可能な中古スマホは個人情報が抜き出し放題であることが判明


AmazonやeBay、Craigslistといった、ユーザー同士でアイテムの売買を行えるサイトでは毎日多くの製品が取引されています。その中でも最も頻繁に取引されているアイテムの1つが中古スマートフォンで、アンチウイルスソフトを販売するアバストの調べでは毎日8万人のユーザーが、不要になったスマートフォンを他のユーザーに売却しようと、セールリストに登録しているそうです。高値で取引きされる中古スマートフォンは売却するユーザーにとって魅力的なアイテムですが、アバストが実際に中古スマートフォンを購入して検査したところ、多くのスマートフォンが個人情報をいくらでも抜き出せる状態でした。

avast! blog » Tens of thousands of Americans sell themselves online every day
http://blog.avast.com/2014/07/08/tens-of-thousands-of-americans-sell-themselves-online-every-day/

アバストはオークションサイトのeBayで20台の中古スマートフォンを入手。いずれも手動でデータが削除されていましたが、データ復旧ソフトを使用することで、消去されたはずのデータを復旧することに成功しました。


その結果、20台の中古スマートフォンから復旧できた画像データは全部で4万ファイルにも及びました。その内訳として、家族や子どもの写真が1500枚以上、裸体の女性の写真が750枚以上、所有者と思われる男性のセルフヌード写真が250枚以上含まれていたそうです。


Googleの検索記録は1000件以上。


消去されたはずのメールやテキスト750件以上、アドレス帳に登録されたアカウント250件以上が専用ソフトウェアで問題なく復活。


元所有者のIDは合計4件の他に……


銀行のローンの申込書が1枚復旧されました。


アバストは「20台のスマートフォンから復旧できたデータは、所有者が登録しているSNSにアクセスしたり、クレジットカードを所有者の名前で作成したりするには十分すぎるほどで、犯罪者の格好のターゲットになるでしょう」と、不要になったスマートフォンをインターネットで売却しているユーザーに警告を発しています。ユーザーが手動で削除したデータは、データ復旧ソフトウェアを使うと簡単に復旧できてしまうので、専用のセキュリティソフトウェアやモバイルアプリで端末から完全にデータを削除する必要があります。

日本のAmazonやYahoo!オークションなどでも、多くの中古スマートフォンが取引されていますが、不要になったスマートフォンを売却する際には十分な注意が必要です。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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