Googleが音楽ストリーミングサービスの「Songza」を買収、Appleに対抗か
Googleがオンライン音楽ストリーミングの「Songza」を買収したことを正式に発表しました。Songzaの買収には、自社の音楽ストリーミングサービスであるGoogle Play MusicやYouTubeをより強化する目的があるようです。
Exciting news today — we’re thrilled to welcome +Songza to Google. They’ve…
https://plus.google.com/+GooglePlay/posts/9FotaTDAw34
Google buys music service Songza to take on Apple and Beats | The Verge
http://www.theverge.com/2014/7/1/5861864/google-acquires-songza
2010年にウェブ上でサービスを開始したSongzaは、ユーザーの気分や現在地、その時していることに適した楽曲を予想してプレイリストを作成し、ユーザーに提供するオンラインラジオのような音楽サービスで、2011年にはAndroidやiOS向けにアプリを公開。アプリを公開した後はユーザー数も順調に増加し、アクティブユーザー数は550万人に到達しました。
Googleの音楽サービスGoogle Play Musicには、ユーザーがサービス利用開始時に選んだ好みや音楽のジャンルから、ユーザーに適した楽曲を提供する、という機能がありますが、Songzaはユーザーから集めたデータを使用して「夏にピッタリの涼しげな曲」や「定番インディー・ロック」など、Google Play Musicとは比べものにならないほど狭い範囲まで楽曲を絞り込んで提供可能になっています。
Googleによると、直ちにSongzaを大幅に改変するような計画はなく、既存ユーザーは今まで通りにSongzaを使用可能。Googleは今後数カ月かけて、どうやってSongzaの機能をGoogle Play Musicに取り入れられるかを調査。また、SongzaのノウハウをYouTubeや他のGoogle製品に活用すべく、さまざまな方法を検討するとのこと。
なお、買収金額は正式に発表されていませんが、New York Postは買収前に「買収金額は約1500万ドル(約15億円)に落ち着くだろう」としていました。Appleは2014年5月29日にヘッドホンメーカー「Beats Electronics」および、音楽ストリーミングサービス「Beats Music」の2社を過去最高額の30億ドル(約3055億円)で買収済で、「GoogleはSongzaを買収してAppleに対抗するのではないか」という見方が強まっており、AppleとGoogleの音楽ストリーミングサービスが今後どのような展開をみせるのか注目が集まります。
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