スターバックスがワイヤレス充電器を店舗に導入、対応スマホの充電が簡単に
ワイヤレス充電技術の進化によって壁やドアに遮られた12m先のスマートフォンも充電可能になる無線電力伝送技術「Cota」などが開発されていますが、スターバックスはいち早くワイヤレス充電の流れに対応し、アメリカ・サンフランシスコとボストンの店舗にワイヤレス充電器を埋め込んだテーブルを設置しました。
National Rollout of Wireless Charging, by Duracell Powermat, Begins in Starbucks Stores | Starbucks Newsroom
http://news.starbucks.com/news/national-rollout-of-wireless-charging-by-duracell-powermat-begins-in-starbu
locations |
http://www.powermat.com/locations/
スターバックスでスマートフォンをワイヤレス充電するとどうなるのか?という様子は以下ページにあるムービーから確認可能です。
National Rollout of Wireless Charging, by Duracell Powermat, Begins in Starbucks Stores | Starbucks Newsroom
http://news.starbucks.com/news/national-rollout-of-wireless-charging-by-duracell-powermat-begins-in-starbu
スターバックス店舗に導入されたのは「Powermat Spots」というワイヤレス充電器。Powermat Spotsはパワーマット・テクノロジーズとプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)傘下のデュラセルによる合弁会社デュラセル・パワーマットが開発した製品です。
実際にPowermat Spotsが導入された店舗はこんな感じ。一見テーブルにスマートフォンが置かれているだけに見えますが……
スマートフォンをどけてみると、丸いものがテーブルに埋め込まれているのが分かります。
これがPowermat Spots。
別店舗はこんな感じ。
スマートフォンのバッテリー残量が少なくなったときにUSBケーブルを持っていなくても、テーブルにあるPowermat Spotsの上にスマートフォンを置けば充電が行われるわけです。
充電途中で電話がかかってきてもサクッと取れます。
もちろんスマートフォンだけでなく、ポータブルバッテリーの充電も可能です。
ワイヤレス給電にはGoogleの「Nexus」シリーズやNokiaの「Lumia」シリーズなどがサポートする国際規格「Qi」がありますが、Powermat Spotsはそれとは別のPower Matters Alliance(PMA)が策定した標準規格に準拠しています。PMAにはBlackberryやHTCといったメーカーが参加していますが、PMA規格に対応していない端末でも「Ring」と呼ばれるアダプターを装着すれば充電は可能とのこと。
これがRing。
スターバックスは今後、ワイヤレス充電システムをお茶専門店のTeavanaを含めたアメリカ全店舗に展開していく予定であり、ヨーロッパやアジア店舗への試験的導入も年内に行われる予定となっています。
2001年にスターバックスはWi-Fiを店舗に導入しましたが、当時、Wi-Fiを搭載している端末は全体のうち5%ほどでした。新しいテクノロジーは価格などの問題から産業への導入が難しいことがありますが、スターバックスはワイヤレス充電をWi-Fiと同じく世の中の主流にするために導入を行う、と広報担当者は語っています。
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