ゲームボーイ大のスマホや音声認識機能が飛び出すMicrosoftのスマートホームのコンセプトムービー

スマートホーム(スマートハウス)とは、家の中の家電製品をネットワークにつないで管理することで快適な暮らしを実現しようというもの。WWDC14にて発表されたiOS 8にはスマートホーム機能「HomeKit」が追加されていたり、Googleも家庭用スマートデバイス市場に参入していたりと、最近何かと耳にするキーワードでもあります。しかし、Microsoftは1999年の時点で既にスマートホームのコンセプトムービーを作成しており、これが現在YouTube上で公開されています。ムービーを見るとMicrosoftの先見性と技術進歩の速さを感じることができます。

Microsoft Smart Home - YouTube


ムービーの冒頭では、環境デザイナーや建築家として知られるAlie Chang氏がMicrosoftのスマートホーム構想について語っています。

Microsoftのスマートホームでは鍵は必要ありません。

目認識システムがあるので……

これがユーザーを認識して自動で鍵を解除してくれます。他にも指紋認証や声紋認証で鍵を開けることも可能とのこと。

家の中に入ったら「帰宅」ボタンをポチリ

すると……

室内の照明やカーテンを自動で調節して過ごしやすい明るさにしてくれました。他にもユーザー好みの音楽を自動で再生したり、留守電を再生したりもしてくれるようです。

帰宅後はまずPCをチェック。

PCではこんな風に「家族のみんなが今何をしているか」を表示することができます。

子どもの様子が気になる場合は、PCからパパッとメッセージを送れば……

子どもの持つポケットPC(スマートフォンのような端末)に通知を送ることが可能。

ポケットPCは超絶ビッグでまるで初代ゲームボーイのようなサイズ感ですが、タッチ操作で簡単に返信することも可能なようです。

さらに、家族がどこにいるのかをPC上の地図で確認することも可能な模様。

そのまま電話をかければ……

車のカーナビで電話を受けることも可能。

地図上での位置確認もできているので、買い物を頼んだり、「帰宅中の子どもを車に乗せて帰ってきて」と頼んだりもできそうです。

他にも、料理中に卵がなくなりそうなことに気づきました。

そんな時は小型端末でバーコードをスキャン。

すると買い物リストに卵を新しく追加しておくことできるようです。

女の子がピアノの練習をしていると……

ピアノについているディスプレイに「アニメが5分後に始まるよ」という通知がポップアップ。スマートホームというだけあって、便利な機能は家中の至る所に存在するようです。

料理ができたらPCにその旨をみんなに伝えるように命じます。

すると、家中のディスプレイに通知が表示されました。これなら家の中を「ご飯できたよ～」と叫び回る必要もなくなります。

スマートホームのセキュリティシステムは、家族団らんのひとときでも……

しっかり動作して安全を確保してくれます。

お父さんがテレビを見ていると……

子どもたちがやってきて「他の番組が見たい」と言ってきました。

スマートホームならばそんな時にチャンネルの奪い合いをする必要はなく、他の部屋でテレビやインターネット上のコンテンツ、DVDなどを視聴させることも可能です。

さらに、PCを使えば……

家中の空調を一括管理可能で、細かい温度調整も楽々です。

ムービー中では電子書籍を読むための巨大なタブレット端末が出てきたりと、さまざまな端末やシステムがかなり昔から構想されていたことが伺い知れます。