航空母艦からハッキングを仕掛けた海軍の原子炉管理者
By Coast Guard News
複数人のハッカーたちと共謀してアメリカ海軍の航空母艦であるハリー・S・トルーマンからウェブサイトのハッキングを行った27歳の元海軍船員Nicholas Paul Knight被告が、オクラホマ州タルサで行われた裁判にて自身の罪を認めました。
Sailor convicted of hacking websites from aboard aircraft carrier | Ars Technica
http://arstechnica.com/tech-policy/2014/05/sailor-convicted-of-hacking-websites-from-aboard-aircraft-carrier/
2 plead guilty in hacking case : Journal Star Breaking News
http://journalstar.com/news/local/911/plead-guilty-in-unl-hacking-case/article_fedc64d3-9ecf-5e6b-942a-ffff1eb7a78d.html
罪を認めたKnight被告は、アメリカ海軍の空母であるハリー・S・トルーマンの原子炉部門にてシステム管理者を務めていた際に海軍の使用するネットワーク経由で海軍データベースにハッキングを仕掛けていました。
Knight被告は「Team Digi7al」と名乗るハッカー集団のひとりで、このハッカー集団は2012年から少なくとも24を越えるウェブサイトを攻撃して個人情報を流出させてきたとのこと。Team Digi7alがハッキングをしかけたサイトはアメリカ合衆国国土安全保障省、アメリカ議会図書館、スタンフォード大学、ロスアラモス国立研究所、Toronto Police Service、ネブラスカ大学リンカーン校などなど多岐にわたり、Knight被告自身もアメリカの陸軍と海軍が使用する「SmartWebMove」というウェブサービスをハッキングし、サービスを利用する22万人分の社会保障番号や生年月日、住所、その他の個人情報を盗み出してきたことが判明しています。
By Stefano Bertolotti
Knight被告のハッキング行為を突きとめたのは海軍犯罪捜査局(NCIS)で、空母がアメリカ国外へ巡航していた際、当時現役の下士官兵として空母に乗船していたKnight被告が海軍ネットワーク経由でTeam Digi7alのTwitterアカウントを使用したため、容疑がかけられることとなったそうです。その際、NCISは偽のデータベース・サーバーを構築してこれにKnight被告がハッキング行為を仕掛けるかどうか監視、Knight被告は見事おとりサーバーにハッキングを仕掛け、ハッカーであることがバレてしまったというわけです。
なお、Knight被告には5年の禁錮刑と25万ドル(約2500万円)の罰金が課せられました。
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