ラーメン博物館に行って全9店舗のラーメンを食べまくってきました
新横浜にあるラーメン博物館は、1993年に開業した全国各地にあるフードテーマパークの走り的存在で、20年以上の歴史を誇っています。博物館の中で簡単にラーメンの歴史が学べるだけでなく、選りすぐりのラーメン店全9店が入っており、休みの日にはお店の前に行列ができるほどです。明日からの連休になると混んでしまいそうなので、行列が少ないうちに全店舗を制覇してきました。
ラーメン博物館
http://www.raumen.co.jp/guidance/
ラーメン博物館に到着。
細かいところまでラーメンで装飾が行われています。
大人用の入場券は税込310円で、小学生は税込100円でした。
入場券には招き猫が描かれています。
建物の外には各店の待ち時間が表示されており、待ち時間を確認して入館するかどうかを決めることが可能。
さっそく入館します。
入ると、ラーメン博物館に入っているラーメン店の説明が書かれていました。
お店があるのは地下なので、階段を下りていきます。
昭和33年の街並みをコンセプトとしており、ポスターや看板、店構えなど、細かいところまでレトロな作りになっているようです。
広場では大道芸や紙芝居なども行っているとのこと。
パンフレットが置いてありました。
お店の説明もしっかり9店舗分書かれています。
ロッカーまで古い雰囲気に作られており、壁には映画のポスターが貼られています。
当時の白黒写真も展示されています。
さらに階段を下りていくと……
地下に到着。ラーメンの街が見えてきました。
かなり当時の町並みが精巧に再現されているようです。
まずは左に曲がり、地下1階の「すみれ」というお店へ。「入り口まであと10歩」というような目印が書いてあるので迷いません。
今ではあまり見ないようなレトロな通りです。
すみれはお昼時に行くと、すでに15分待ちほどの行列ができていました。
食券機で食券を購入します。基本的に全てのラーメン店が食券制です。
掲示板に書いてあった通り、15分ほどでお店の中へ。
席に座ると10分ほどで注文したミニ味噌ラーメン(税込570円)が到着。
スープは油が浮いて湯気が出ないようになっており、アツアツ。味噌だけでなく、豚肉の味やもやしなどの野菜の味がしっかり感じられます。
麺はやや縮れた太めの麺で、パンチのあるスープとの相性もグッド。
味は濃いめながら、もやしなどの野菜がたっぷり入っているので、飽きずに食べられます。
「すみれ」をあとにして道を進んでいくと……
なにやら人だかりが。
昭和33年当時は珍しかったテレビが置かれています。
さらに道を歩くと……
東京にある「二代目げんこつ屋」を発見。店外に行列ができています。
10分ほどで入店し、その10分後ミニげんこつら~めん(税込570円)が到着。
スープは透明で、豚骨と鶏の旨味が感じられ、和風だしの味もします。しょうゆの味や香りはやや弱いかも。
多加水のストレート麺は平打麺っぽい感じでスルスルと食べることができます。
チャーシューはミニサイズだと角切りにされたものが載っており、柔らかな食感でした。
創業者の佐野実が働いていたこともある「支那そばや」は特に行列はできていませんでした。
店頭には佐野実の写真が飾られていました。
ミニ醤油らぁ麺(税込570円)は、ラーメン用の山水地鶏を使用するなど佐野実のこだわりの品をたっぷりと使った一杯。
スープはしょうゆの味がしっかりと香り、鶏の旨味を中心に魚介類などの旨味がキレイにまとまっています。
麺は数種類の小麦をブレンドした特製のものを使用。そうめんのような舌触りでとても滑らか。
三元豚を使ったチャーシューは、あまりしょうゆなどの味付けがされておらず、豚の旨味がしっかり感じられます。
さらに下の地下2階に降りて、じゃんじゃんラーメンを食べていきます。
辛味噌を使った山形の「龍上海本店」は、昭和35年に誕生した山形の地ラーメン。
待つこと15分くらいで、赤いからみそが載ったミニからみそラーメン(税込570円)が到着。
スープはやや濃いめで、味噌が効いた味。豚骨などがスープに使われているようで、青のりの香りも良いアクセントになっています。
麺はモチモチの太い平打ち麺。すすり心地もモチモチとした食感もいい感じ。
チャーシューは脂身が少なめで、ややジューシーさにかけました。
からみそを溶かして食べると、味噌との相性が抜群。「激辛」というほどではないので、辛口のカレーが食べられる人は問題なさそうです。
埼玉の「頑者」は、つけ麺ブームの火付け役となったお店。
待つこと10分ほどでミニつけめん(税込570円)が到着。
毎朝作る極太ストレート麺は、喉越しが良くアルデンテのような食感で、麺だけでも美味しく食べられそうな一品。酸味がある魚粉の入った濃厚な豚骨スープと良く合っています。
チャーシューは肉の旨味がたっぷり残った赤身肉。
最後にスープ割りにしてもらうと、魚粉の香りがより感じられます。
しばらくすると地下2階の広場で大道芸が始まりました。
大道芸人がブロックを持ち……
大技を成功させました。
東京にある「麺の坊砦」は、過去にラーメン博物館に出店していた一風堂の店長が独立して作ったお店。
待つこと3分足らずでミニ砦らぁめん(税込570円)が到着。
白濁した豚骨スープは豚の頭のみを使ったもので、クセがなくにんにくの風味と良く合っています。
麺は細麺でポキポキとした食感。スープが良く絡みます。
2日間煮込んだチャーシューは余分な脂が抜けており、柔らかな食感でした。
アメリカに店舗を構える「IKEMEN HOLLYWOOD」はちょっと変わったラーメンを出すお店。
ミニIkemenディップ(税込570円)はバジルやトマトなどを使ったつけ麺。
麺はスルスルとした食感の中太麺で、豚骨スープにバジル・トマト・松の実などを混ぜたつけダレと良く合っています。
チャーシューはバーナーであぶっているので香ばしく、食欲をそそる味。
つけダレをスープで割ると、にんにくの味が強く感じられました。
「かもめ食堂」は、数年前に閉店し津波で流された気仙沼の老舗名物食堂の味を再現したラーメンを出しています。
ミニ気仙沼ラーメン潮味(税込570円)は、気仙沼のさんまなどを使った塩味のラーメン。
スープにはさんまの香油が浮いており、独特の味と香りが感じられます。魚介や鶏の味も感じる奥深い仕上がり。
麺は中太の縮れ麺で、スープとさんまの香油がよく絡まります。
チャーシューは厚切りで、柔らかな食感に仕上がっていました。
最後の熊本に本店を構える「こむらさき」は、豚骨をベースとしたラーメン。
待つこと3分ほどでミニラーメン(税込570円)が到着。ニンニクの香りが漂っています。
豚骨を主体としたスープには、たっぷりと焦がしニンニクチップが載っており香ばしい味。スープは見た目ほどこってりしていませんでした。
麺は細く喉越しの良い仕上がり。スープとの相性は抜群で、ニンニクチップも良く絡みます。
チャーシューは脂身が少なく、ニンニク風味のパンチの効いた味。
ラーメン博物館の中にはグッズ販売や展示を行っている「ラーメンの殿堂ミュージアム」もありました。
入ってみると、お土産がたくさん並んでいました。
おみやげのラーメンもしっかり用意されています。これは中村屋。
チルド棚を見ると……
先日亡くなってしまった佐野実のラーメンも置いてありました。
このテーブルを見てみると……
カップヌードルのマグカップが置いてありました。
さらには各ラーメン店の丼まで販売されています。
しばらく進むとラーメンの歴史を学べるコーナーへ。
日本で1番最初にラーメンを食べたのは水戸黄門とのこと。
ラーメン定着期やラーメン発展期などに分かれ、ラーメンの歴史が紹介されています。
このコーナーはご当地ラーメンのコーナー。
全国のご当地ラーメンが紹介されています。
さらには昔使われていた機材まで飾られていました。
あまりラーメンに関係なさそうですが、昭和40~50年に流行したスロットカーレーシングを楽しめるコースも設置されています。
さらにはアメリカのラーメンの歴史まで掲示。
明日から始まる佐野実 追悼展の掲示も一部されていました。
ラーメンの鬼との異名を持っていますが、意外に優しそうです。
麺やスープだけでなく、パッケージまでオリジナルのものが作れる「マイラーを作る」コーナーを発見。
横浜ラーメン博物館では明日5月3日(土)より6月22日(日)まで佐野実追悼展が行われます。ゴールデンウィーク中はかなりの混雑が予想されますが、以前入っていた井出商店のように3時間待ちなどの行列まではできないので、ラーメンが好きな人は東京に来たついでに新幹線などで新横浜に寄ってみるのもアリです。
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