Firefox 29が正式リリース、メニューやUI刷新でカスタマイズ・同期が簡単に
By mera
2014年4月29日(水)から「Firefox 29」の正式日本語版がダウンロード可能となっています。Firefox 29ではユーザーインターフェース(UI)およびメニュー構成が一新されたほか、ツールバーのカスタマイズ機能が強化されています。また、ブラウザの設定やブックマークを複数デバイスのFirefox間で同期するFirefox Syncについても、Firefoxアカウントを利用することでこれまでよりも簡単に利用できるようになりました。
次世代ブラウザ Firefox 高速・安全・カスタマイズ自在な無料ブラウザ
http://www.mozilla.jp/firefox/
Firefox 29.0 リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/29.0/releasenotes/
Android ブラウザなら Firefox あの人気ブラウザに Android 版が登場
http://www.mozilla.jp/firefox/android/
Android 版 Firefox 29.0 リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/android/29.0/releasenotes/
新たに追加された新機能が以下のムービーで紹介されています。
What's new in Firefox? - YouTube
◆新しいUIデザインとメニュー画面
タブのデザインが変更され、Google Chromeにも似たタイプになりました。
画面右上にメニューアイコンが出現し、クリックすると「新しいウィンドウ」や「ページの保存」などメニューに応じたアイコンがずらーり。これをツールバーに配置しておけば1クリックで利用可能。
ツールバーのカスタマイズの幅が広がりました。
メニュー内は、マウスでドラッグして並び替えることも可能。
アドオンの追加もドラッグ&ドロップだけという簡単なものになりました。
◆Firefoxアカウントを使った新しい同期機能
Firefoxアカウントを作成することで、複数のデバイス間でブックマーク、履歴、パスワード、開いているタブ、インストールしたアドオンなどを共有することが可能になりました。これは、Googleアカウントを使ったGoogle Chromeの同期機能と類似したもの。これまでのFirefox Syncよりも同期の手順が簡単になっているのが大きな特徴です。
同期の内容はブラウザの設定などに加え、「デスクトップのアドオン」や「デスクトップの設定」などが含まれており、Firefox OSとの連携が強化されている模様。
なお、この新しいFirefoxアカウントによる同期機能は、従来のFirefox Syncと同時に使用することはできないようになっているので、新しいバージョンのSyncを利用したい場合は、古いSyncからすべての端末を切り離す必要があります。詳細は下記リンク先を確認すればわかるようになっています。
新しい Firefox Sync に更新するには | Mozilla サポート
https://support.mozilla.org/ja/kb/how-to-update-to-the-new-firefox-sync
◆デスクトップ版のダウンロード
自動更新機能によってそのうち自動でアップグレードされるのですが、今すぐFirefox 29を使いたい場合は以下からダウンロードしてバージョンアップすることが可能です。
・Windows版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-29.0&os=win&lang=ja
・Mac OS X版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-29.0&os=osx&lang=ja-JP-mac
・Linux版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-29.0&os=linux&lang=ja
詳細な変更点は下記リリースノートのとおり。
◆Firefox 29での変更点
○新機能
・ユーザインタフェースが一新されました。(詳細はこちら:英語)
・新機能をご紹介するインタラクティブなツアーが用意されました。
・カスタマイズモードが再設計され、改良されました。
・Firefox アカウントを作成することで Firefox Sync が設定されるようになりました。(詳細はこちら:英語)
・Gamepad API が利用できるようになりました。(詳細はこちら)
○変更
・SharedWorker が標準的に利用できるようになりました。
○開発者
・CSS3 の variable が実装されました。
・<input type=number>が利用できるようになりました。
・<input type=color>が利用できるようになりました。
・Web Worker から Console オブジェクトを参照できるようになりました。
・アドオンバーが削除されました。アドオンバー上のコンテンツはナビゲーションバーへ移されます。
・Promises が標準的に利用できるようになりました。
・ECMAScript の国際化 API が利用できるようになりました。
・'box-sizing' がベンダ接頭辞なしで利用できるようになりました。
○修正
・apprtc.appspot.com でエコー除去が動作しない問題を修正しました。(バグ 974537:英語)
◆既知の問題
○未解決
・KB2670838 (MSIE 10 を動作させるために必要なアップデート) がインストールされた Windows 7 でのテキスト描画に不具合が生じます。Windows 8.1 での回避策はこちら(英語)をご覧ください。(バグ 812695:英語)
なお、次期バージョンのFirefox 30は2014年6月10日にリリース予定となっています。
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