デジタル技術により自由に照射角を変えられる高照度ハンディライト「Luxor」

懐中電灯にLED電球・リチウムイオンバッテリー・マイクロチップを搭載して高度な制御を可能にしたハンディライトが「Luxor(ラクサー)」です。Luxorは710ルーメンという明るさを備えているだけでなく、デジタル制御で照射角を自由に変えることができます。

PLX Devices Inc - USA
http://www.plxdevices.com/

Luxor - World's First Digital Focusing Flashlight with OLED by PLX Devices — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/plxdevices/luxor-worlds-first-digital-focusing-flashlight

Luxorがどのような製品なのかは、以下のムービーなどを見ると分かるようになっています。


Luxorの特徴は7個のLEDをデジタル制御でコントロールするデジタル・フォーカスと呼ばれるシステムで、照射角・照度を自由にコントロールすることが可能です。長さは約20センチ、直径は最大で約6センチで、本体はアルミとプラスチック製となっていますが、公表されている資料では重量は明らかにされていません。

その角度は、狭角の12度から広角の270度となっており、前面から見た場合には360度全てに光を投射するようになっています。

調光モードは以下のような感じで、手提げランプのように周囲を照らす「ランタン」、前面を広く照らす「フラッド」、狭い範囲に絞って明るく照らす「ビーム」、そしてそれらを組み合わせて自由に照らす角度を変えることができます。

Luxorをスタンドに固定したまま照射角を変化させるとこんな感じ。GIFアニメのため動きが荒くなっていますが、実際にムービーを見るとスムーズに変化している様子が確認できます。

また、光の強さもLuxorの特徴となっており、最大で710ルーメンの光を照射することが可能です。ちなみに、一般的なLEDマグライトだと200～300ルーメンぐらい。

暗闇でいろいろな照らし方をしてみると、それぞれの投光パターンの違いがわかります。

LEDチップはアメリカ・Cree社が製造する製品を使用。ビーム照射用のXTE LED(最左)が1個と、6個のMLC LEDが用いられています。

ランプ中央にビーム用のLEDが配置され、その周囲を取り囲むように6個のLEDを配置。各LEDの動作をマイクロチップで制御することで、自由な光量と照射角をコントロールできるようになっています。

Luxorのもう一つの特徴といえるのが、容量5000mAhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載していることです。

Luxorを開発しているPLX Devices社はすでにKickstarterでスマートバッテリー「Legion」を成功させたこともある企業で、今回のLuxorに搭載されるバッテリーにも、その制御技術が投入されています。

もちろんバッテリーはUSBケーブルで充電が可能。

本体にはディスプレイが搭載されており、動作状況やバッテリーの状態を確認することができるようになっています。

詳細な仕様一覧はこちら。光量は0～710ルーメンで、色温度は5500Kとなっており、ほぼ真っ白な光が投射されます。フルパワーの710ルーメンで照射した時には1.5時間の使用が可能になっているほか、50ルーメン照射時には最大で約67時間の使用が可能です。最大出力は8.88ワットとなっています。

光量と利用可能時間をまとめた表はこちら。

この「Luxor」は、クラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中で、目標金額の3万5000ドル(約360万円)に対して記事作成時点では約11万9000ドル(約1230万円)の出資が集まっています。89ドル(約9200円)の出資でLuxorをゲット可能となっています。アメリカ国外への発送には、25ドル(約2600円)の送料が別途必要です。

なお、出資の締め切りは日本時間で4月26日(土)0時32分となっています。

Luxor - World's First Digital Focusing Flashlight with OLED by PLX Devices — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/plxdevices/luxor-worlds-first-digital-focusing-flashlight