シリコンバレー発のスマートバッテリー「Legion」はどこがすごいのか

スマホ、タブレット、ノートPCと現代人はさまざまな電子機器をカバンに入れていますが、外出先でのバッテリー切れは大きな悩みのタネです。そんな憂鬱なバッテリー切れとおさらばし快適なデジタル生活をおくれる高性能・高機能バッテリー「Legion」がKickstarterで出資募集中です。

Legion - The Battery Reinvented
http://www.kickstarter.com/projects/plxdevices/legion-the-battery-reinvented


こちらがLegionのプロトモデル。バッテリー容量の違う2種類があり、「5500 mAh(1Aの1出力タイプ)のモデルが64.5mm x 109.7mm x 11.4mm」「11000 mAh (1Aと2Aの2出力タイプ)のモデルが88.9mm x 133.3mm x 11.4mm」、色は黒と白が用意されています。

Legionの開発者Paul Lowchareonkulさん。

これがLegion。Paulさんは「Legionは世界で最も賢いバッテリーです」といいます。

マイクロプロセッサーを搭載。バッテリー状況を把握し充電放電を最適化します。

ユーザーの使い方を学習することが可能。あとどれくらいバッテリーがもつかを正確に予測できます。

各種情報を表示する有機LEDディスプレイを実装。

有機LEDディスプレイが表示する情報は、「バッテリーの残容量」「バッテリーが空になるまでどれくらいの時間もつか」「累積使用時間」「バッテリーの健康状態」「バッテリー電圧」「充電中か放電中か空かを表示」「放電量」など多岐にわたります。

マーケティング担当のIvana Trajanovskaさん。高品質なLegionを低価格で提供しようと考えているとのこと。

デザインについても力を入れています。これは他社製品との比較。

ユニーク、シンプル、エレガントがLegionのデザイン。Apple製品と並べてみても遜色ありません。

販売・マーケティング担当のMichael Silva Moralesさんは「Legionは充電バッテリーに革命を起こす製品だ」と語ります。

「Legionを使えば高品質のバッテリーを体感できます。クオリティーを犠牲にすることなく低コストを実現しているのです」とのこと。

電子部品担当のJoseph Tankehさんは「Legionではたくさんの技術的挑戦を盛り込みました。特にファームウェアの開発には力を入れており、バッテリー状態の最適化を実現するソフトウェア開発に多くの労力をさきました」と語ります。

LegionはLEDのライトで各種情報をお知らせ。

Legionには高性能リチウムバッテリーが使われています。こちらはリチウムバッテリーの放電特性。他社製品では不可能である極めてリニアな放電が可能です。

Legionには最新の電気自動車と同じ技術が使われています。

技術担当のShauna Rothさんは「Legionには高性能で優れたデザインをコンパクトに」というコンセプトで設計されているといいます。主要部品のアルミ素材はダイカストで製造。仕上げにサンドブラスターで表面を研磨するなど細部までこだわります。

Legionには専用ケースも用意されており、どこにでも持ち運ぶことが可能。

つまり、LegionはあらゆるUSB接続で充電可能な機器で使用でき、充電状態を最適化することで最速充電することが可能、というわけです。また、プレミアムグレードのリチウムバッテリーを使用しており、高性能にもかかわらずコンパクト化。さらに、アジアの生産現場と技術改良を重ねてきた結果、高精度なプリント基板を実現。加えて、X線を使って微細なクラックや断線の検査も行うなど、その高品質ぶりには目を見張るものがあります。

なお、シリコンバレー発の高性能バッテリーLegionは、Kickstarterで出資募集中となっており、すでに目標出資額である2万5000ドル(約248万円)を集めることに成功、記事執筆時時点では59ドル(約5800円)の出資で「5500mAhモデル(色は選択可)一つ、防水ケース、格納式USBケーブル一本」がもらえ、出資締め切りは日本時間で8月29日(木)19時27分です。