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PCと周辺機器をプラモデルを使って、これでもかというくらいメカニックに改造したジオラマ作品「プラモデルによる空想具現化」


デスクトップPCを悪魔が使いそうな恐ろしいPCに改造したり、DELLのモニターをアンティーク風に作り替えるなど、普段使用しているPCを独自のデザインに改造してしまう人がいます。2014年2月5日から行われる第17回文化庁メディア芸術祭において、エンターテインメント部門の優秀賞に選出された「プラモデルによる空想具現化」は、デスクトップPCをプラモデルを用いてジオラマ風に改造した作品で、完全に改造の域をこえてしまったPCに仕上がっていました。

第17回文化庁メディア芸術祭の会場内で、ひときわ異彩を放つ展示品を発見。


ジオラマのような展示品の中にモニターが組み込まれています。


展示品はメカニックなジオラマに見えますが……


近づいてよく見てみると、驚くことにモニターの右側のジオラマはPC本体であることがわかります。


PC本体はくすんだ色に塗装され、基地のような雰囲気。


PC本体の真横からは中が見えるようになっています。


PC本体の中にチラリと見える赤や黄色のコード。


PC本体のすぐ側では、プラモデルのロボットや兵士たちが何やら作業中。兵士や自動車など、小さなプラモデルまで精巧に作られています。


作品全体を見渡すとPC本体の面影はほとんどなし。


ここまで手の込んだ改造が施されていても、モニターにはホーム画面とソフトウェアの起動ウィンドウが映し出されていて、PCが正常に動作していることがわかります。


ジオラマ内にはくすんだ色のニンテンドーゲームキューブも置かれています。


マウスは地上を縦横無尽に走る姿がまるで戦車のように見えるというイメージから、形の似ている軽駆逐戦車ヘッツァーをモチーフに改造したとのこと。


PC本体とモニターの裏側はこんな感じです。


PC本体の左側には1機のガンダムがひっそりと隠れていました。


モニターとPC本体のジオラマの隣にはもう1台作品が展示されています。


細部を注意深く観察すると、メモリと一緒にプラモデルが組み込まれたマザーボードを発見。ざっと見ただけでは精巧に作成されたジオラマに見えますが、こちらもPC本体になっています。


クーリングファンとカメラレンズは、塔のような造形物に変身。


作品を離れて見るとPCの面影はほとんどありません。


作品に配置されたロボットや機関銃は、まるで基地を守っているかのよう。


作成者である池内啓人さんによると、個人の記憶を保存するというPC本来の使用目的に着想を得て具現化しているとのことです。


これがPCと言われても信じられないレベルの完成度の高さ。


PC本体の裏側。


電源アダプタの上ではボールが何やら作業中。


プラモデルやPC周辺機器が複雑に組み立てられており、カメラも搭載。


作成者の池内さんは、この他にも「自作スマートフォンケース」や「改造フラッシュメモリ」などプラモデルを使用して改造したガジェットを作成していて、公式サイトで公開しています。「プラモデルによる空想具現化」は2014年2月5日から2月16日まで開催されている第17回文化庁メディア芸術祭で展示されており、一見の価値のある作品となっていました。

©2013 IKEUCHI Hiroto

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in ハードウェア,   アート,   ピックアップ, Posted by darkhorse_log

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