2013年12月03日 12時30分アニメ

IEを擬人化した公式美少女キャラ「藍澤祈」誕生秘話

Wikipediaの「ウィキペたん」や、ブラウザ「Opera」の「おぺらたん」など、擬人化したキャラクターはいろいろあり、Internet Explorerの「藍澤祈」もその1つ。最初はCollateral Damage Studiosというシンガポールのアニメ大好き人間たちが遊びで作成したものでしたが、あまりのクオリティの高さにシンガポールのMicrosoftの目にとまり、Internet Explorerの公式マスコットに抜擢されました。そんなサクセスストーリーの経緯を産みの親であるCollateral Damage Studiosがインタビューで語っています。

Interview: We chat with Collateral Damage Studios on their Internet Explorer mascot - Neowin
http://www.neowin.net/news/interview-we-chat-with-collateral-damage-studios-on-their-internet-explorer-mascot

「藍澤祈」の公式アニメーションは下記から確認可能です。

Anime Festival Asia Special Video - feat. Inori Aizawa - YouTube

Collateral Damage Studiosは、アニメを描くのが大好きな人たちによって2007年に設立された会社。「MicrosoftやInternet Explorerはシンガポールであまり人気がありませんが、そこがアニメファンに合っていると思います」と話すCollateral Damage Studiosのメンバーの1人によると、Internet Explorerを擬人化した「藍澤祈」を公開した途端、多くの人から反響があったとのこと。

「藍澤祈」の公開後Collateral Damage Studiosが「International Cosplay Day Singapore」というアニメのイベントに出席していたところ、Microsoftの関係者がメンバーの元に直接やってきて「藍澤祈をInternet Explorerの公式マスコットに採用したい」という申し入れをしたのが、プロジェクトの始まり。MicrosoftはCollateral Damage Studiosが提案するアイデアに対して非常に受容的だったので、仕事はとてもスムーズに進んだそうです。

By Esparta Palma

しかしながら「藍澤祈」を主人公にしたアニメーションの作成は、Collateral Damage Studiosにとって大きな挑戦であったため、別の会社に技術的な面を手伝ってもらい完成にいたりました。Collateral Damage Studiosはアニメーションの作成にあたり、多くのアイデアを発案し、その中の2つは将来実現できるかもしれないとのことです。

「藍澤祈」の公式アニメーションが、どのようにして作られたかは下記から確認できます。

Internet Explorer-tan Compositing Process - YouTube

藍澤祈が敵の攻撃を盾とバリアーで防御するシーン。

ベースとなったアニメーション。

地面と……

背景が合成されました。

地面を明るくします。

盾を追加。

追加した盾に光を合成。

敵が放ったレーザーを追加します。

バリアーをフラクタルノイズエフェクトで加工。

合成されたバリアーに光の粒子や衝撃の波紋を追加します。

背景にロボットを付け足して……

色を補正したら完成です。

また、Internet Explorerではないブラウザで「藍澤祈」の公式サイトを見に行くと、「世界で1番人気のInternet Explorerがかわいくなりました！」というメッセージと共に以下の画面が表示され、「Internet Explorer (Inori version)」という特別仕様のIEをダウンロードできるリンクが登場。