哺乳類の「一夫一妻制ランキング」が発表される、人間はビーバーとシロテテナガザルの間

動物の中には生涯を通じて多数のパートナーと子作りをする種もあれば、近代の人間のように基本的には一夫一妻で過ごす種もあります。ケンブリッジ大学のマーク・ダイブル氏は、さまざまな哺乳類の繁殖行動を調査し、一夫一妻制の度合いを可視化しました。
Human monogamy in mammalian context | Proceedings B | The Royal Society
https://royalsocietypublishing.org/rspb/article/292/2060/20252163/363965/Human-monogamy-in-mammalian-context

Humans rank between meerkats and beavers in monogamy ‘league table’
https://www.cam.ac.uk/stories/monogamy-league-table
Humans rank above meerkats but below beavers in monogamy league table | Science | The Guardian
https://www.theguardian.com/science/2025/dec/10/humans-rank-among-leading-monogamous-mammals-study-finds
複数の種の繁殖形態について調査するため、ダイブル氏は多数の生物種における実の兄弟姉妹(同胞)の割合を調査しました。ダイブル氏によれば、一夫一婦制の度合いが高い種や社会では同じ両親から生まれる兄弟姉妹が多く生まれ、一方で乱交を主とする交尾パターンが多い社会では異父母の兄弟姉妹(半同胞)の兄弟姉妹が増える傾向にあるそうです。
調査の結果、人間の一夫一妻制の度合いはほとんどの霊長類の近縁種よりも高く、霊長類よりもむしろミーアキャットやビーバーといった種に近くなることが分かりました。
ダイブル氏が調査対象とした35種の哺乳類うち、人間の同胞率は66%で第7位でした。これは、人間の実の兄弟姉妹は異父兄弟姉妹の2倍存在することを意味します。
1位から10位までは以下の通りです。
・カリフォルニアシロアシマウス(100%)
・リカオン(85%)
・ダマラランドデバネズミ(79.5%)
・クチヒゲタマリン(77.6%)
・アビシニアジャッカル(76.5%)
・ヨーロッパビーバー(72.9%)
・ヒト(66%)
・シロテテナガザル(63.5%)
・ミーアキャット(59.9%)
・ハイイロオオカミ(46.2%)
・アカキツネ(45.2%)

研究対象の中で人間に最も近い霊長類はシロテナガザルで、同胞率は63.5%でした。通常双子または三つ子を産むクチヒゲタマリンが、霊長類の中で最も高い割合でした。
一方、人間に近い種とされている他の霊長類では低い同法率が見られました。例えばマウンテンゴリラの同胞率は6%で、チンパンジーは4%しかありません。ニホンザルは2.3%、アカゲザルは1%になるなど、特にマカク属はほぼ最下位に位置していました。
首位のカリフォルニアシロアシマウスは一度交尾した相手と生涯パートナー関係を維持し、同胞率は100%に達するそう。最下位はスコットランドに生息するソアイヒツジで、同胞率は0.6%に過ぎませんでした。ソアイヒツジはメスが複数のオスと交尾することで知られています。

ダイブル氏は「人間が一夫一婦制の他の哺乳類と異なる点は、複数のメスが繁殖する社会集団で生活するということです。社会性を持つ一夫一婦制の哺乳類は通常、1組のペアとその子孫のみで構成される集団か、多数のメスのうち1匹だけが繁殖する集団のいずれかで生活する傾向があります。加えて、他の類人猿が一夫多妻制または一妻多夫制のシステムであることを考えると、人間における一夫一妻制の進化は他の哺乳類とは異なる選択圧によって促進されたことを示唆しています。おそらく我々の大きな脳と遅い成長に伴うエネルギー需要に関連しているのでしょう」と述べました。
研究には関与しなかったオックスフォード大学の進化心理学教授、ロビン・ダンバー氏は、「これまでの研究で、人間は一夫一婦制の種と一夫多妻制の種のちょうど境目にあることが分かっています。人間は宗教的な禁忌やその他の社会的圧力によって一夫一妻制を取ることが多いため、これらの圧力が力を失えば一夫多妻制がすぐに出現するでしょう。本質的に人間は一夫多妻制を望んでいるものの、宗教的あるいは社会的な圧力によって渋々一夫一婦制に縛られているのです」との持論を展開しました。
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