マイケル・ジャクソンのPVの舞台になったサルヴァドールに行ってみた
マイケル・ジャクソンの名曲、"They Don't Care About Us"のPVの舞台となったブラジルのサルヴァドール。サンバの発祥地であり、パステルカラーのコロニアル建築が立ち並ぶ町並みには、陽気な空気が漂っていました。
こんにちは!世界新聞特命記者の清谷啓仁です。世界一周中のわたくし、現在、ブラジルにいまして、サルヴァドールという街がマイケル・ジャクソンのPVの舞台となったと聞いて、急いで行ってきました。
サルヴァドールは赤いピンの辺り
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サルヴァドールの旧市街は世界遺産に登録されています。
カラフルな町並みに目を奪われます。これらはポルトガル植民地時代に作られたものです。
街のシンボルである教会
門には「フィタ」と呼ばれるカラフルなリボンが括りつけられています。願い事を唱えながら3回結び、リボンが自然に切れると願いが叶うそうです。
そして、ここが……マイケル・ジャクソンの"They Don't Care About Us"のPVの舞台となったペウリーニョ広場!
They Don't Care About Us・マイケル・ジャクソン - You Tube
PVだとこんな感じ。「ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス(They Don't Care About Us)」は1995年のアルバム「ヒストリー」に収録された楽曲で、1996年にシングルカットされました。
記念撮影をする人たちでいっぱいです
PVの中でマイケルが足を踏み入れた幸運なお店
"MICHAEL RECORDED THIS HOUSE"と自慢気
広場を見渡すマイケル
店内ではマイケルグッズが売られていました
PVにも登場する美しい建物が並んでいます
きれいだなぁ。
夜の広場はこんな感じ
では、PVの舞台になったサルヴァドールとはどんな街なのか。サルヴァドールはブラジルで三番目に大きな都市で、混血と黒人が人口の約85%を占めています。16世紀頃からサトウキビ農園の労働力確保のため、アフリカからたくさんの黒人が奴隷として連れて来られました。そうした歴史的背景から、サルヴァドールでは独自のアフロ・ブラジリアン文化が花開いています。
ソウルフードのアカラジェは約250円。
つぶした豆と玉ねぎなどを丸めて油で揚げたものに、干しエビやオクラを挟んで食べます。
ダンスと格闘技をミックスしたような独特の武道、カポエイラ
Best Capoeira Brazil - YouTube
黒人奴隷が、看守にばれないようダンスのふりをして修練した格闘技なんです。
ビリンバウなどの楽器を使った伴奏とともに行われます
弓のような形をしたビリンバウ
商店にはいろいろな楽器が並んでいます
サルヴァドールは芸術の町でもあります。至るところにアトリエがあります。
アトリエの前に並べられた絵は……
どれもカラフルで素敵。
量産するために同じ色をずっと塗っていました
砂浜のアートもレベルが高い!
お尻が強調されているあたりは、さすがブラジル。
サルヴァドールは、サンバの発祥地とも言われています。
PVでマイケルと共演しているのが「オロドゥン(OLODUM)」という文化団体です。オロドゥンの演奏の様子はこちら
Olodum Salvador Bahia HD - YouTube
オロドゥンのロゴとシンボルマークの入ったTシャツは、マイケルがPVで着用したことで注目を浴びました。
たくさん種類があり、たいていの土産屋で買えます。1枚1000〜2000円程度。
毎週火曜日の夜にオロドゥンの演奏を聴くことができます!
小〜高校生くらいの子どもたちが演奏に参加しているようです。
この子たちの両親世代がPVに出演していたんでしょうか。
PVにもあるように力強く太鼓を掲げ、
みんな楽しそうです!!
「ここは何かを見るところではなく、何かを感じるところだ」と、サルヴァドールの人々は言います。「楽しむ」ということを体いっぱいに表現するサルヴァドールの人たちに触れ、マイケル・ジャクソンがこの地をPVの舞台に選んだ気持ちが、少し分かったような気がしたのでした。
文・取材:清谷啓仁
http://kiyotani.com
監修:世界新聞
http://sekaishinbun.net
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