YouTubeがアップされたムービーに対するコメントを見やすく改良する方針
by Nelson de Witt
YouTubeには「面白い映像が撮れたからみんなに見て欲しい」という目的で公開されている楽しいムービーがある一方で、議論を呼ぶようなムービーも存在します。多くのムービーではコメント欄はそれほど目立ちませんが、投稿者やコメントした人同士で誹謗中傷が繰り広げられたりして、見るに堪えない状態になることもあります。そのため、YouTubeではコメント機能をもっとパーソナライズし、見やすいものにする方針を立てているそうです。
YouTube Says It Will Start Cleaning Up Its Comments - Peter Kafka - Social - AllThingsD
http://allthingsd.com/20130924/youtube-says-it-will-start-cleaning-up-its-comments-and-making-them-more-personal/
この方針のもとには、コメント欄があまりにもひどい状態のムービーがあることが上げられます。AllThingsDが一例として挙げたのは、NFLのスター選手であるマーセラス・ウィリーにマイリー・サイラスのTwerk(トワーク)について質問した映像。
Miley Cyrus Twerking Video! - YouTube
マイリー・サイラスはアメリカのトップアイドルの1人で、お尻を激しく前後に揺らす「トワーク」というダンスをすることでも知られています。上記のムービー自体は6月にアップロードされたものなのですが、マイリーは8月に開催されたMTVビデオ・ミュージック・アワードで、歌っているロビン・シックの股間にお尻をくっつけるような形のトワークを披露。激しい批判を浴びることとなり、上記ムービーのコメント欄にもマイリーを攻撃するような内容のコメントが集まることになりました。
実際、どのようなトワークだったのかというのはこちらのムービーを見るとわかります。「子どもも見ている時間帯なのに、とても見せられるダンスではない」と非難されているものなので、職場などでの再生には注意が必要です。
Miley Cyrus Twerking On Robin Thicke MTV awards 2013 in nude PVC bikini - YouTube
このように、議論の的になるムービーだと、投稿者が本来読みたかった感想は埋もれてしまうことになります。コメント欄のパーソナライズ(個別化)が行われると、ムービーの投稿者やフレンド登録されている人のコメントは見やすくなると考えられており、投稿者は従来よりも目立てるようになるはず。また、NGワードを設定することで、宣伝コメントや誹謗中傷コメントばかり投稿している人間をコメント禁止にすることもできるようになります。
また、有名人や専門家のコメントには「重み」を持たせられるので、例えばアーティストが他のアーティストのPVやミュージックビデオにコメントを残したときに強調表示する、といったこともできるようになるのでは、と期待が寄せられています。
現状でもスパム報告機能はありますが、フレンド登録が有効活用されるようになるというのはなかなかアリなのかも。
・関連記事
YouTube ライブ経由のライブストリーミング配信をLiveShell PROで実行してみました - GIGAZINE
ギネス記録を破るため1分間に800回のペースの高速拍手をムービーで見るとこんな感じ - GIGAZINE
オーストラリアのギラード首相が2012年人類滅亡説をネタにしたムービー公開 - GIGAZINE
YouTubeに対するバイアコムの著作権訴訟はまたしてもYouTubeに軍配 - GIGAZINE
・関連コンテンツ