Androidユーザーの方がiPhoneユーザーよりもアプリを購入していることが明らかに

By reo.matsumura

世界的に見てスマートフォンのOSはAndroidとiOS(iPhone)の2つが大きなシェアを占めています。このうちAndroidはどちらかといえば安価な端末で、かつてはiOSユーザーに比べてあまりアプリを買わないという傾向が出ていましたが、最近の調査により、Androidユーザーの方がiOSユーザーよりもアプリを購入する傾向に変わってきていることが明らかになりました。

A Granular App Level Look at Revenues: Google Play vs. Apple App Store
(PDFファイル)http://www.distimo.com/publications/archive/Distimo%20Publication%20-%20May%202013.pdf

All those people with cheap Android smartphones have finally started buying apps ? Quartz
http://qz.com/114601/all-those-people-with-cheap-android-smartphones-have-finally-started-buying-apps/

QUARTZではこれまでiOSとAndroidについていくつも記事を執筆、その中でAndroidユーザーはデータ通信量がiOSユーザーよりも少なく、3G接続よりもWi-Fi接続を好み、有料アプリの購入数もiOSユーザーに比べて少ないという傾向が出ていました。

By sidduz

18カ国を対象にアプリの調査を行っているDistimoのデータによると、ここ半年で、App Storeの売上は15％の増加だったのに対して、Google Playの売上は67％と大きく増加していました。スマートフォン向けアプリ市場規模は現在、アメリカが最も大きく、日本、韓国と続いていて、このうち韓国ではGoogle PlayがApp Storeを圧倒しています。

チャットアプリ「Whats App」の世界中での売上を見てみると、ほとんどの国ではApp Storeの方が多く売り上げています。これはAndroid版はリリースした1年目は無料に設定していた影響があるのかもしれませんが、ドイツ・イタリア・スペインの3カ国ではGoogle Playに軍配があがっており、今後、その他の国々でも成果を出す可能性があります。

「Final Fantasy III」だと傾向が大きく変わり、ほとんどの国でGoogle Playの方が売上があるという結果に。

「mobage」はプリインストールされている端末もあるため「削除できない！」とカスタマーレビュー欄に批判が寄せられたりもしましたが、mobage関連のアプリの4月売上は、Google Playだけでも510万ドル(約5億円)を越えているという人気っぷり。全体シェアで見ると、Google PlayとApp Storeが五分五分といったところ。

App StoreとGoogle Playの収益額の差はかなり大きいものの、Google Playは徐々に収益率を増加させています。また7月のApp Storeのランキングはほとんどがゲームカテゴリのアプリで埋まっていましたが、Google PlayではFacebookが1位、Whats appが2位、Facebookメッセンジャーがトップ5入りしていたとのこと。これらはスマートフォンを購入して最初にダウンロードするようなアプリであるため、Androidユーザーの増加を示唆しています。

Androidスマートフォンのラインナップはピンからキリまであって、安価な端末を購入することで節約している人がいるのも事実ですが、こうしてアプリの売り上げが伸びているのを見ると、端末代で浮かせた分のお金をアプリ購入に回しているという人もいるのかもしれません。