無料で期間限定ダウンロード可能なアプリ「アイコンメモ」、理由は「パクリ撲滅のため」

テキストメモをアイコン化してiPhoneのホーム画面に付箋のようにして貼り付けられるアプリが「アイコンメモ」ですが、iTunesにおいてアイコンメモを恥ずかしげも無くなくほとんどパクっている「アイコン付箋紙」というアプリが登場し、オリジナルよりも高い価格で販売しているにも関わらずランキングの上位に居座っている、という異常な事態が発生しました。この事態を重く見たアイコンメモの開発者であるごろくまさんが、パクリアプリを撲滅させるために通常100円のアイコンメモを無料でダウンロードできる「オリジナル移行キャンペーン」を実施しています。

パクリ撲滅のためアプリ無料セール「オリジナル移行キャンペーン」を開催します - Gorokuma Diary
http://d.hatena.ne.jp/gorokuma/20130804/1375643345

iTunes App Storeで見つかる iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch（第3世代）、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad 対応のアイコンメモ - ホーム画面に付箋紙が貼れる！
https://itunes.apple.com/jp/app/aikonmemo-homu-hua-mianni/id602769634

ごろくまさんによると、アイコン付箋紙はアイコンメモのアイデアだけではなく、サーバーに置いてあるHTML、CSS、JavaScriptをコピーしてそのまま使っているため、アプリのUIは似ているレベルを通り越して全く同じ代物に仕上がっているとのこと。

App Storeで販売されているアイコン付箋紙は、アプリアイコンの中に「アイコンメモ」と書かれているので、非常に本家のものと見間違いやすくなっています。下記の画像は本家のアイコンメモを追加したホーム画面。

こちらが、パクリアプリを追加したホーム画面で、アイコンの中にはっきりと「アイコンメモ」と記載されているのがわかります。

アイコン付箋紙がオリジナルのアイコンアプリ(100円)よりも高い250円という価格にも関わらずオリジナルよりも売れていることもあり、事態を重く見たごろくまさんはAppleに直訴しましたが、Appleは「アイコン付箋紙」の開発者にメールを中継するだけで特にペナルティーを課すなどの対応はしてくれなかったとのことです。ごろくまさんには、開発者側から「私たちのアプリには、ごろくまさんのアイコンメモの著作権を侵害しているような点は一切見当たりません。私たちがアイコン付箋紙を開発したのであり、そのコピーライトは私たちにあります」というメールが1通送られてきただけでした。

We want to inform you that our application does not infringe ごろくまさんの名前 rights.

We declare that we had developed the software by our self. And we have the copyright.

そこで、ごろくまさんは2013年8月5日から8月9日までの5日間(予定)、アイコンメモの無料セールを実施。ごろくまさんによると、パクリアプリをダウンロードしてしまった人はこの機会にオリジナルに移行してほしい、とのことです。

ごろくまさんがサポートサイトやメールアドレスから判断したところ、「アイコン付箋紙」の開発者である「my first book the nature」は中国のデベロッパーで、他にもパクリアプリを販売して荒稼ぎしているようなので、見かけてもダウンロードしないように注意が必要です。

実際に無料でダウンロードできるオリジナルの「アイコンメモ」をインストールして使ってみました。

まずは「アイコンメモ」をインストール。

インストールしたアイコンメモをタップして起動させます。

起動したらバリエーションに富んだ色の付箋の中から1枚選んでタップ。

色を選んだら、Safariが起動してウェブページに移動するので、「メニューボタン」をタップ。

「ホーム画面に追加」をタップします。簡単に言えば、付箋が登録されたページをホーム画面に表示させるというわけです。

付箋の名前を入力します。

ホーム画面に戻ると新しい付箋が追加されていました。付箋をタップしてメモを追加します。

付箋の下のスペースにメモを入力して「完了」をタップ。

ホーム画面の付箋には下記のように表示されました。

アイコンメモは非常にシンプルなので、難しい設定や操作なしで付箋を作成することができます。これだけシンプルがゆえに、デベロッパーにとってはコピーしやすかったのかもしれません。