タッチパネル時代のキーボードの新形態「The Minuum Keyboard Project」
今でこそタッチパネルが日常生活に普及し始めたものの、一昔前まではキーボードやタイプライターなどで、機械に打ち込んで文字を入力することがほとんどでした。そんな現状を革新し、タッチパネルで拡大縮小可能な電子キーボードが使え、紙や肌等もキーボード化してしまう新しいアプリが「The Minuum Keyboard Project」です。このキーボードには単語入力予測アルゴリズムがついているため、入力も楽に行うことができます。
The Minuum Keyboard Project | Indiegogo
http://www.indiegogo.com/projects/the-minuum-keyboard-project
詳細の説明や使っている様子は以下のムービーから。
The Minuum Keyboard Project
昔はタイプライターでカチカチ音をさせながら入力作業をおこなっていました。
今だとスマートフォンや……
タブレット端末もかなり普及してきています。
ただしタップがうまくいかないこともあったり……
フルキーボードを画面上に配置しようとすると、ちょっと大きすぎます。
そこで開発者のWill Walmsleyさんは考えました。
「なぜ文字入力はキーボードなのだろう」……その答えは100年以上前に発明されたタイプライターにありました。
大きく広がるキーをタイプミスせずに入力をするには、ある程度の慣れが必要になります。
タイプミスをゼロにするというのは至難の業。
「技術の進歩がこのプロジェクトです」とWalmsleyさんは語ります。
スマートフォンの下の方に表示されている小さな文字列が「The Minuum Keyboard」。
横にすると、その画面幅に合わせて大きくなりました。
キーボードは通常このようにアルファベットが3列で配置されていますが……
このアプリではそれを1列に並べ替えています。
両手を使って素早く入力することも可能。多少のタイプミスは、単語入力予測アルゴリズムが自動で文字を修正してくれるので、非常に楽に入力できます。
流れるように入力が可能。
タブレットでも簡単に入力ができます。
キーボードを横1面で使ったり……
端に寄せたり、キーボードを小さくすることも可能。
The Minuum Keyboardの特徴は、キーを横一列に配置したことでタッチパネル以外からでも簡単に入力が可能なところ。たとえばゲーム機のコントローラーでも、十字キーやアナログスティックの横操作だけでタイピングができます。
スマートフォンをテレビに反応させ、入力させることも予定されています。もちろん単語入力予測アルゴリズムが働くので入力が楽。
なんと時計や……
メガネも……
指に巻き付けたリングからでも入力できるよう対応予定です。
The Minuum Keyboardはただのキーボードアプリではありません。腕時計にセンサーを取り付けて……
左腕に「QAZWSX……」と文字を書きます。
すると、この左腕をキーボード代わりとして、右手でのタッチ操作で文字入力をすることができるようになります。
紙を細く切って……
電極を挟んで……
セットします。
この方法でも文字入力が可能。
このプロジェクトは1万ドル(約98万円)に対して、すでに8万ドル以上(約840万円)を集めていて成立済み。5ドル(約490円)の出資でリリース前にアプリを使う権利、50ドル(約4900円)の出資で先ほどの条件に加えてTシャツをもらえる権利、100ドル(約9800円)でVIPに認定されます。出資締切は現地時間4月18日で、記事掲載時点で残り7時間ほど。
計画では、今年の6月からAndroidでの提供がスタートするとのこと。Appleにも2014年までにこのキーボードを採用するようにと要望を出しているそうですが、Appleはキーボードの入れ替えを許可していないため、将来的にApple製品に対応するかどうかは不明です。また、最初のベータ版のリリースは英語版のみとなっており、他言語への対応は現在検討中とのことです。
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