iPad Miniの名称は「単なる記述だ」として特許庁がAppleの商標申請を却下
By @NickyColman
Appleが発売後すぐに米国特許商標庁(USPTO)に出願していたiPad Mini(iPad mini)の商標が「単なる特徴の記述であり、固有の意味をなさない」として却下されました。
USPTO Denies Apple's iPad Mini Trademark Application, Deemed "Merely Descriptive"
http://techcrunch.com/2013/03/30/us-patent-and-trademark-office-denies-apples-ipad-mini-trademark-application-deemed-merely-descriptive/
BBC News - Apple denied iPad Mini US trademark
http://www.bbc.co.uk/news/business-21987831
これまでAppleは数多くの特許争いを行っており、昨年はSamsungとの訴訟に勝利し、アメリカ・カリフォルニア州の連邦地方裁判所はSamsungによる特許侵害行為を認め、約10億5000万ドル(約1000億円)の損害賠償支払いを命じる判決を下しましたが、今月に入って同判決を見直す判断を示しました。この訴訟は国際的企業における特許争いの中では最も大きなものになったわけですが、現在、スマートフォン各社による訴訟は複雑化しており、Appleはこれまでポータブルディスプレイデバイスのデザインについても特許を取得しています。
By the tartanpodcast
USPTOが1月にAppleに伝えたことによれば「mini」や「pad」、接頭辞の「i-」などの「申し込まれた商標はすべて、単に商品の特徴や特性を述べたもの」であるとのこと。例えば「mini」は大きさの特徴であり、何百というサイズの小さなコンピュータにを指すことになる点が商標を却下された理由となっているようです。弁護士によれば、それらの名称は「商品がユニークな商標や非記述的な商標を備えていない」と考えられており、もしAppleが「mini」が今や単なる記述でないと説得できたならば、USPTOも商標を認めるだろう、としています。
以下がUSPTOの公開した文書。なお、申請は全て大文字の「IPAD MINI」で行っているようです。
USPTO TSDR Case Viewer
http://tsdr.uspto.gov/documentviewer?caseId=sn85780375&docId=OOA20130124134843#docIndex=0&page=1
Appleは2012年の第4四半期にiPadとiPad Miniをあわせて2億2900万台を販売しており、最終期限である7月までにミニサイズのタブレットが通常版といかに違うかをUSPTOに説得する意向とのことです。
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