巨大なトンボ型で自由自在に飛行しスマホで操作可能なロボット「BionicOpter」
翼幅63センチ・重さ175グラム、四方八方の全方向へ自由自在に飛行・浮遊・滑空することができるトンボ型ロボットが「BionicOpter」です。百聞は一見にしかず、実際に飛んでいるムービーを見ればどのようなものかがよくわかります。
Festo to fly BionicOpter at Hannover | Design Eng | Canadian Manufacturing
http://www.canadianmanufacturing.com/design-engineering/news/festo-to-fly-bionicopter-at-hannover-design-eng-99101
Festo - BionicOpter - YouTube
これがBionicOpter
ボディは透明になっており、中身がものすごい勢いで動いているのが透けて見えています
高速飛行可能
旋回も自由自在
ホバリングも可能です
どういう仕組みかというと、まず4つの羽はそれぞれ独立して動くようになっており、ヘッド部分とボディ部分とを含めて全部で13カ所も自由に加速・減速可能、これによってターンしたり、後ろ向きに進むことが可能となっています。
このような飛行を可能にしているのは軽量な構造であるのに加えて、センサー・アクチュエーター・メカニカルコンポーネントなどのシステムが非常に狭いスペースにきっちりと設置され、正確にかみ合っているため。
羽根の部分は9つのサーボモーターによって制御され、毎分900~1200回もの羽ばたきが可能。
羽根の継ぎ目にある4つのモーターは独立して80~130度の角度で動くことができ、これによって前方・後方・側面への移動ができるようになっています。
重量を少しでも軽くするため、ヘッドとボディ部分は4つの形状記憶合金構造でできており、さらに移動を調整して安定した飛行を実現するために、慣性センサー・位置センサー・加速センサーを搭載、羽根の位置関係についても傾斜・速度・方向をもとにしてリアルタイムで記録。
収集した飛行データはARMマイクロコントローラーによってリアルタイムに分析・評価され、機械的に調節可能なすべてのパラメーターを計算することにより、バランスを保って自由自在に飛行できる、というわけです。
羽根はポリエステル薄膜で強化された炭素繊維棒でできています
ボディは焼結させたポリアミドとABSプラスチック製
動力は7.6ボルトのリチウムポリマー電池を2つ使って供給。Wi-Fiレシーバーを搭載しているので、スマートフォンで遠隔操作が可能です。
なお、詳細は4月にドイツで開催されるハノーバー・メッセにてお披露目予定となっています。
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