9歳の少女がオリジナルのRPGを作るために出資を募集中
By Alex Dram
「オリジナルのRPGを作りたい!」ということで、アイデアを求めるべく、ゲーム好きの9歳の少女がゲーム好きの集まるサマーキャンプ「RPG STEM Camp」に参加するための費用をクラウドファンディング・プラットフォームのKickstarterで出資を募っています。
9 Year Old Building an RPG to Prove Her Brothers Wrong! by Susan Wilson — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/susanwilson/9-year-old-building-an-rpg-to-prove-her-brothers-w
ムービーは以下から見ることができます。
男兄弟の末っ子として生まれたMackenzieさんは大のゲーム好きで、現在お気に入りのゲームはマジック:ザ・ギャザリングとBorderlands 2。女の子らしいドレスが嫌いで、兄たちが行うような男の子の遊びをよく行い、現在の願いは「自分で作ったゲームをプレイしたい」ということだそうです。
ゲームを作るためプログラムもゆくゆくは学ぶつもりなのですが、まずはRPGツクールを使ってプログラミングなしでゲームを作成中とのこと。
RPGツクールはドラッグ&ドロップでゲームを作ることができるソフトウェアで、Mackenzieさんは楽しみながらRPGの作り方を学んでいます。
そんなMackenzieさんがKickstarterで出資を募るのは夏に行われるゲーム好きの9~12歳の子ども向けキャンプ「RPG STEM Camp」の参加費用829ドル(約7万8000円)のため。
キャンプの期間は1週間なのですが、Mackenzieさんは母親と「目標額以上の資金を集められたら夏の間中キャンプに参加していい」という約束を結んだとのこと。Mackenzieさんには多くの素晴らしい友人がいるのですがゲーマーの友人はおらず、「RPG Campに行けばゲームを作るためのより多くのアイデアを得ることができるはず」と語っています。
ゲームを作るにあたって、Mackenzieさんはいくつかの約束を挙げています。世の中には9歳がプレイするにふさわしくないゲームもあるということで、暴力的であったり汚い言葉を使うようなゲームを作らないというのが1つです。また、簡単にプレイでき、素晴らしいグラフィックと優れたストーリーのゲームであるということ。そして最も重要なことは、パーティーが危険にさらされて例え誰かが傷つくことがあっても、メンバーが欠けたり殺されたりということはしない、ということです。
さらに、Mackenzieさんの挑戦によって年若い世代の少女たちがテクノロジーについて考えることの助けになれば、ということで、少女たちに「KEEP UP!(がんばれ!)」のメッセージも届けたいとのこと。ゲームの中にも「KEEP UP!」のロゴや、少女のキャラクターを多く登場させる予定です。
なお、「おかしな人も世の中にはいるから、情報を扱う時には気をつけなさい」という母親のアドバイスを元に作成したムービーは007風です。
「今日のミッション」という文字と共に、RPGゲームを作るため、キャンプへの参加費用を募っている旨が表示されます。その下には「写真のような女性には絶対なりません」というメッセージ。
こちらがMackenzieさん。現在小学3年生です。
ゲームを作る上での約束事も箇条書き。
ムービーは「このメッセージは3秒後に消滅する……」という文章で締めくくられます。
出資は5ドル(約480円)から受け付けられており、10ドル(約950円)の出資で2013年7月ごろにゲームをプレイする権利を、15ドル(約1400円)の出資で「KEEP UP!」というロゴが入った缶用の保冷カバーとゲームをプレイする権利をゲットできます。このほか、出資額を増加させるとゲームをプレイする権利と併せてオリジナルマウスパッドなどをゲットすることも可能。
なお、締切は日本時間の4月20日午前10時10分です。
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