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知られざるAppleデータセンター内部やシステムの実態が垣間見える写真公開中


iTunesでダウンロードできる音楽や映画、iOS用の各種アプリ、iBooksの電子書籍、Siriのデータ処理、ようやくバージョンアップでまともになってきた地図のデータ、iCloudに置いてある各種データ、それらはすべてAppleがノースカロライナ州のMaidenに建造したデータセンター内から配信されており、それがこの度、ついに再生可能エネルギー100%を達成したと公式に告知されるとともに、Appleユーザーたちのデータを総まとめにして扱っているクラウドの内側が少しだけわかるようになりました。

Apple - Environment - Renewable Energy
http://www.apple.com/environment/renewable-energy/


まずこれがAppleのデータセンターを撮影した公式ムービー。かなりの面積となっており、ここにAppleユーザーたちのデータが詰め込まれているわけです。

Apple - Data Center Solar Array - Maiden, NC - YouTube


データセンターや太陽電池のソーラーアレイ設置場所などはこうなっています


エネルギー源としては2012年に100エーカーの面積に太陽電池を敷き詰めて20メガワットの出力が可能となっており、年間で4200万kWhも供給可能。さらに2013年中には近くに同じく20メガワットの電力供給を可能とする同様の設備が完成予定となっています。


さらに10メガワットの燃料電池を備え、年間8300万kWhを超える再生可能エネルギーを確保しており、トータルで1年間に1万7600軒の家を維持できるだけの電力、実に1億6700万kWhを生産し、Appleだけのために利用している、というわけです。


データセンターには冷却器効率を改善する冷水蓄熱システムを採用


データセンターの中はこのようになっており、夜や涼しい時間帯には空冷に切り替えるシステム、可変速度のファンによってサーバーの冷却に必要な分の気流だけを非常に正確にコントロールして供給するシステムなどを採用、高電圧分配によってパワーロスを低減。


さらに太陽の反射率を最大にする白色の屋根のデザインと設計、モーションセンサーと連動する高効率なLED照明、作動中はずっとリアルタイムにモニタリングして分析、建設する際の素材は14%がリサイクルされたものとなっており、埋め立て式ゴミ処理場から転用された建設廃棄物が93%、材料の部品は近辺500マイル(約800キロメートル)から調達されています。


つまり、この巨大データセンターこそがAppleの誇る「クラウド」である、というわけです。

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in メモ,   動画, Posted by darkhorse

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