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猛禽類の狩りのようにクアッドローターで荷物を掴むことに成功


家電業界などで動物の形態や特性を模倣する「バイオミメティクス(生物模倣技術)」が盛んですが、4つのローターで安定飛行を実現する「クアッドローター」でも同じように猛禽類の狩猟にヒントを得て、「高速で目標を掴む」という動きを実現することに成功しました。

Submission to IDETC | Justin Thomas, PhD Student
http://www.jtwebs.net/idetc-paper-submitted/

これはペンシルベニア大学博士課程のジャスティン・トーマスさんらが開発したもの。実際にどのような動きをするのか、YouTubeにムービーを公開しているので見ることができます。

Avian-Inspired Grasping For Quadrotor Micro Aerial Vehicles - YouTube


参考にした猛禽類の動き、水面に向かって急降下し……


ターゲットを掴んで飛び去ります。


クアッドローターで行ったものがこちら。


画面左側から飛んできて……


本体下部のアームで掴み、飛び去ります。


一連の流れはほぼ一瞬の出来事。


この技術は、現在いろいろと開発が行われているMAV(マイクロ無人飛行機)において、「ものを掴んで運ぶ」ということがあまり考慮されていなかったためにトーマスさんらが考えたもので、IDETC(国際デザイン・エンジニアリング技術会議)2013の中で発表されることになっています。

アームの仕組みについてや、飛行軌道の計算などについては以下のPDFに掲載されています。

DRAFT: AVIAN-INSPIRED GRASPING FOR QUADROTOR MICRO UAVS
(PDFファイル)http://www.seas.upenn.edu/~koushils/Publications/IDETC2013.pdf

なお、四足歩行で一種独特の動きをすることで有名な「BigDog」もつい最近、ものをつかんで投げられるようになりました。

BigDog

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in ハードウェア,   動画, Posted by logc_nt

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