装弾数重視と威力重視の2モデルが選べるコンパクトなハンドガン「XDs」実銃フォト&ムービーレビュー
クロアチア生まれのハンドガンにアメリカの銃器メーカーであるスプリングフィールド・アーモリー(Springfield Armory)が改良を加えて作り上げた名銃が「Springfield XD」シリーズです。今回はその中でも、最もコンパクトなモデルである「XDs」の最新版を2013 ショットショーで見つけたので、詳細を写真とムービーでレポートします。
テントの前に到着すると会場後から間もない時間にも関わらず人だかりができておりXDシリーズへの注目の高さがうかがえます。
ブースの正面の横断幕で「XDs」を大きくアピール。
射撃場の脇に掲げられた社名の入った横断幕。
テントの奥では実銃を自分の手で撃って性能や感触を確かめることが可能。
射撃場には銃弾を管理する係の人がおり、試し撃ちをしたい場合はこの人に声をかけるとマガジンを渡してもらえます。
ズラリと並んだ試射用のマガジン。
◆XDs(9x19mmパラベラム弾モデル)
今回の「2013 ショットショー」に登場した9x19mmパラベラム弾を使用する新モデルは、旧モデルの「XDs .45ACP」に比べて装弾数が2発増え7発となっています。2発というと少ないようにも思えますが、コンシールドキャリー(隠し持ち)を想定した小型の銃ではこの差は小さくありません。
「XDs」を身長175センチの成人男性の手で握った場合、マガジンがないとグリップから小指が余るほどコンパクト。なお、下記のいくつかの写真は銃口が水平を向いていたりトリガーに指が掛かっていたりするものもありますが、専門のスタッフによる管理の元で安全を確保して撮影しているので危険はありません。
同シリーズのノーマルサイズモデル「XDm」を握った場合はこんな感じでグリップにしっかりと小指がかかるので「XDs」のコンパクトさがわかります。
樹脂製のグリップには大きな凹凸が付けられているのでしっかりと握ることが可能。
グリップ以外のパーツもほとんどが樹脂製。
金属製のマガジンには7発の9x19mmパラベラム弾が入ります。
実際に構えてみた所。
アメリカ人の大柄な女性であれば、手の中にしっかりと納めることができるサイズ
弾丸を発射した直後の様子はこんな感じ。
実際に射撃を行っている様子は以下のムービーでチェックしてみてください。
Springfield 「XDs(9x19mmパラベラム弾モデル)」を射撃する様子 - YouTube
◆XDs .45ACP
9x19mmパラベラム弾より敵を行動不能にする力、ストッピングパワーに優れると言われている.45ACP弾が発射できる「XDs .45ACP」は以下の通り。マガジンの装弾数が2発少ない5発になっている他は外見上の違いはほとんどありません。
手に持った感じもまったく同じ。
「XDs .45ACP」を撃っている様子は以下のムービーでチェックしてみてください。
Springfield「XDs (45ACP弾モデル)」を射撃する様子 - YouTube
実際に両方のモデルを撃ち比べてみた感想としては45ACP弾モデルの方が射撃時の衝撃が強くなるものの、ビギナーであっても5~6m先のターゲットのほぼ中心に当てることが出来たので慣れれば全く問題のないレベル。とはいえ、9x19mmパラベラム弾モデルのほうが衝撃が少ないのは確かなので、楽に撃てて弾数が増えるのは大きな魅力と言えそうです。
なお、当然のことながら民間人が日本で「XDs」を所持することはできませんが、兄弟モデルのトイガン「XDM-40 ガスブローバック」が東京マルイから発売されており、記事作成時点では1万3230円でAmazonから購入可能となっています。
東京マルイ XDM-40 ガスブローバック
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