取材

銃やナイフを素手で制圧するアメリカ海兵隊の格闘術「MCMAP」を間近で見学してきた


陸海空軍に並ぶ4つめの軍隊としてアメリカに存在する海兵隊は上陸作戦を得意とする部隊のため、常に戦闘の最前線に立ち「切り込み隊」として戦う精鋭として知られています。また、最前線で戦うが故にその格闘術は非常に高度で実戦的であるとも言われているので、今回はその海兵隊が開発した近接戦闘用技術「MCMAP(海兵隊・マーシャルアーツ・プログラム)」が一体どんな戦闘技術なのか、沖縄にある米軍基地に行って調べてみることにしました。

今回訪問したのは沖縄県にあるアメリカ海兵隊の基地キャンプ・フォスター。

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こんな感じの道を進むと……。


「LEGION」の文字が見えるのでそこを左折。


するとキャンプ・フォスターの6番ゲートに到着します。ここから先は基地関係者か事前に申請をした人しか入ることができない場所になっており、武装した警備員が警戒にあたっています。


この先で、IDの確認や指紋の採取などを行っていよいよ基地の内部へ進みます。

体育館っぽい建物の中にある武道場に到着しました。


内部は柔道場のような畳マットを敷いたスペース。


パンチやキックの練習を行うためのサンドバッグが吊られています。


MCMAPのデモンストレーションのために用意されている道具。模擬拳銃やゴム製のナイフなど、実戦を想定した武器が並んでいます。


今回撮影に協力してくれたのは現役のアメリカ海兵隊員3名。


ボディアーマー(防弾ベスト)を再現した上着を着用して実戦さながらの状態で技の練習を行います。


防弾用の金属プレートなどは入っていないので見た目ほど重くはありませんが、体の動きが制限されてしまうので裸や胴着を着用して行う格闘技とは違った体の使い方が要求されそうです。


まずは、銃を持って威嚇してきた相手を素手で倒すデモンストレーションを見せてもらうことにしました。

素手で銃を持った相手を制圧する米海兵隊の格闘術「MCMAP」のデモ - YouTube


次は対ナイフのテクニック。

ナイフを持った相手を一瞬で倒す米海兵隊の格闘術「MCMAP」のデモ - YouTube


もちろん、初めから対武器のような高度なテクニックを教わるのではなく、構えやステップといった基礎的な内容もカリキュラムに含まれています。

米海兵隊の格闘術「MCMAP」の構えと基本ステップ - YouTube


実際に構えた状態を正面から見るとこんな感じ。


打撃や関節技にくわえて、投げ技まである総合格闘技的なテクニックを用いるので、受け身の練習も行います。

米海兵隊の格闘術「MCMAP」の後ろ受け身と立ち上がり方 - YouTube


インストラクターの男性の得意技だという「ヒップスロー」は柔道の大腰とほぼ同様の動き。

米海兵隊の格闘術「MCMAP」のテイクダウン - YouTube


まずは、相手との距離を一気に詰め組み技の間合いに持ち込みます。


脇をさして……


相手の体重を腰に受けつつ、一気に前方に投げ飛ばします。


一般的な柔道技と異なるのは相手を投げ終わる前に引き手を離し、相手が受け身をとりづらいようにしている点。


自分から少し離れた場所に相手を落とし、スグに拳銃やナイフなどで応戦できる体勢を整えます。


MCMAPが非常にユニークなのは銃剣のテクニックを含んでいる点。日本の銃剣道などの例外を除いては、スポーツ格闘技ではまず見ることができない非常に特徴的な技術です。

米海兵隊の格闘術「MCMAP」の銃剣を使った闘い方 - YouTube


構えはこんな感じ。


先端で相手を切る、突くといった攻撃の他に銃床やヒジで相手を打つ技もあります。


実際にこの技を受けるとどうなるのか? というのがわかる体験記事もアップする予定なので乞うご期待。

取材協力 米国海兵隊
Thanks to United States Marine Corps


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in 取材,   動画, Posted by darkhorse_log

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