アート

「ニュートンのゆりかご」を電球で作ると「Asobi」になる


「1つの球を引っぱって離すと、その球は他の静止した球へ向かって衝突して、静止する。この瞬間、金属球がぶつかったのと逆側の球は、最初の金属球と同じ速さで弧を描いて飛んでいく。そして、逆の球が並んだ球に戻ってぶつかると、また同じ現象が起きる」という装置をニュートンのゆりかごと言いますが、それに光の要素をプラスしたのが、武蔵野美術大学卒業生である刈谷康時さんの作品「Asobi」です。

作品はこんな感じ。


ムービーを見ると、どんな仕組みになっているのかがよくわかります。

刈谷康時 Yasutoki Kariya「Asobi」 - YouTube


右端の電球が隣の電球から離れると明るくなりました。


光に照らされると、電球の隣にスイッチがあることがわかります。


スイッチにぶつかると……


光がゆっくりと消えていき、光は左へ左へと移っていくのでした。


Asobiは武蔵野美術大学空間演出デザイン学科の卒業制作で、最優秀作品賞を受賞したもの。また、この作品はデザイナーを目指す学生たちの卒業制作を対象とする「ミツビシ・ケミカル・ジュニア・デザイナー・アワード」の第一次審査を通過しており、以下のページで作品のコンセプトなどについて触れています。

MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD
http://www.m-kagaku.co.jp/mcjda/award2012/awd02_det.html

コンセプトを『design of ‘if’』とし、ねらいを『視覚と聴覚より感想を設計する空間演出』とした。具体的には、慣性の法則の実験で使う衝突球の鉄球を電球に代えた『衝突電球』をつくり、11個の電球が光りのリレーを行うようにプログラミングした。本来見えるはずのない、エネルギーの移動を視覚化し、印象的な演出を試みた。また衝突の際に生じるはずの‘カチン’という音を再現した。


ということで、一見ニュートンのゆりかごが動作しているように見えますが、電球同士のぶつかっている音は後付け。実際に電球はぶつかっていないというわけなのですが、実によくできています。

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in アート, Posted by darkhorse_log

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