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ロンドン五輪でのBBCの最大転送量は2.8ペタバイト、瞬間最大転送量は毎秒700Gb

By dullhunk

ロンドンオリンピックが8月12日に終了し、日本は過去最多となる38個のメダルを獲得しました。サッカーや陸上競技の生中継を見るために深夜や早朝にテレビに向かっていた人も少なくないと思いますが、イギリスの放送局であるBBCではサイトとライブストリーミングでオリンピック全競技の報道を行い、最もアクセスが多かった日には1日の最大転送量が2.8ペタバイトにもなったことを発表しました。瞬間最高記録は毎秒700ギガビット(87.5GB)だったとのこと。


BBC - BBC Internet Blog: The story of the digital Olympics: streams, browsers, most watched, four screens

このオリンピックで、BBCは視聴者との約束事として「全会場で行われているすべての競技の状況を伝える」ということを決め、実際にそれを達成しました。たとえば100m決勝のようにウサイン・ボルトの記録に世界中が注目したような競技からテコンドーのようにマイナー競技に属するものまで、BBCのウェブサイトとデジタル放送のBBC Red Buttonによってありとあらゆるものがカバーされていました。

グラフは青色がBBCサイト関連、赤はRed Button関連で、棒グラフはそれぞれのユニークユーザー数、折れ線グラフは累計ユーザー数を示しています。


オリンピック期間中、イギリス国内で最も注目が高まった(http://bbc.co.uk/にアクセスが集まった)のは8月1日、自転車競技の男子個人タイムトライアルが行われた日です。7月28日に行われた男子個人ロードレースでは地元イギリス勢はツール・ド・フランス総合優勝者のブラッドリー・ウィギンスや同じくツールで活躍するマーク・カヴェンディッシュらを擁していましたが、最高位は29位に終わっていました。

タイムトライアルではそのウィギンスが激走、44kmを50分39秒54のタイムで走破して金メダルを獲得しました。

By jans canon

この8月1日の転送量は実に2.8ペタバイト(約2867TB)にも達し、ウィギンスが金メダルを獲得した瞬間には毎秒700Gb(87.5GB)もの通信が発生しました。ちなみに、この「2.8ペタバイト」という数字は2010年W杯でのBBCの報道全体の転送量を上回るものだったということで、イギリス国民がどれだけ盛り上がっていたのかがわかります。

8月1日のストリーミングの転送量。6本のストリームがあり、午前中は水泳競技などが見られていましたが、昼からはみんなが自転車競技に集中している様子が現れています。夜のサッカー中継も相当なもの。


ライブストリームの人気順でいうと1位はテニスシングルス決勝。男子はイギリスのアンディ・マレー、女子はアメリカのセリーナ・ウィリアムズが金メダルを獲得しました。2位が上記の自転車男子個人タイムトライアル、3位はテニスシングルス準決勝、4位は男子個人ロードレース、5位は女子七種競技(イギリスのジェシカ・エニスが金メダルを獲得)でした。国内のスポーツでは人気の高いサッカーは、イギリスが準々決勝で敗退してしまったため、その後は見る人が減ってしまったようです。

これらの情報を何で見ている人が多かったのかを示すのがこちらのグラフ。グレーがPC、黄色がインターネット対応テレビ、水色はモバイル端末、紫はタブレットを示しています。このグラフからは、ビジネスマンが会社ではPCでオリンピックの状況をチェックし、帰ったらテレビやタブレットで見ているという姿が見えるようです。

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in メモ, Posted by logc_nt

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