風を受けて生き物のように動くプラモデル「ミニ・リノセロス」の組立一部始終
12本の脚を備え風を受けるとゆっくりと自走する「ミニ・リノセロス」はオランダ人の彫刻家テオ・ヤンセンが設計し、学研の「大人の科学(税込み3500円)」の付録として販売されているプラモデルのキット。
どんな感じで動くのか、というのはムービーで見るのが一番わかりやすいので、まずは以下をチェックしてみてください。
「大人の科学」付録ミニ・リノセロスが歩くところはこんな感じ - YouTube
雑誌の付録として販売されているので、書店やAmazonで購入できます。
電話帳すら上回りそうな厚み。
付録がメインなので、雑誌部分は以下のようにペリペリと剥がして読むことができます。
テオ・ヤンセンの最新作の紹介から付録キットの改造講座など、雑誌単体としても割と充実した内容。
付録を外箱から出そうすると、さらにダンボールのフタ付きの内箱が登場。
こんな感じでプラスチックのパーツがギッシリと詰まっています。
広げてみるとこんな感じ。ガンプラなどと比較するとパーツ点数は少なめです。
組み立て説明書はこんな感じ。
必要な道具はハサミとカッターですが、ニッパーがあるとさらにスムーズ。なお、おすすめはできませんが、どうしてもという場合には道具を使わず素手だけでも一応組み立てをすることはできます。
◆組み立て
まずは、足の滑り止めに使うチューブを切ります。以下のように最初から切れ目が入っているので……
切れ目に合わせてハサミを入れるだけでOK
作業が終わると13等分された管ができあがります。なお、足の数は12本なので、1個は予備
次は足本体の組み立てです。パーツをつまんでひねるだけでランナーから簡単に取り外すことができます
より丁寧に作りたい場合は、以下のようにニッパーを使ってランナーを少し残したまま切断し……
カッターで残りの部分を切り取るとキレイに仕上がります
先に用意したチューブを付けます
さらに関節用のパーツも差し込み
フタをつけると膝の片方ができあがり
同じ要領でももパーツも組み立てていきましょう
上記の作業を12回繰り返すと足が完成。まったく同じ行程を12回も繰り返すので、この部分はかなり単調な作業
動力を脚に伝えるクランクシャフトはこんな感じ
サイドのメインパーツにシャフトを取り付けます
風を受けて回る歯車の単純な円運動を以下の様な複雑なクランクに伝えることで生き物っぽい動きを作り出しています
このように前後の脚を取り付けます
脚を固定するパーツはこんな感じ
左右から脚を挟んで本体に取り付けます
さらにクランクシャフトもハメ込み……
さらに別パーツで太ももの部分をクランクシャフトと接続
このパーツは膝とシャフトをつなぐためのものです
切れ込みの入った部分を押し込むと「パチン」と音がして接続完了
シャフトは以下のように合計4本のパーツとつながっています
2本の脚と本体を接続し終わるとこんな感じ
同じ作業を繰り返して、片側に6本の脚を取り付けます
もう1セット同じものを組み上げ、合計12本の脚が完成
真ん中にあるパーツをハメると……
胴体もできあがり
脚が前後に動きすぎないように固定するための金属シャフトを通して……
先端を固定するパーツを取り付けます
脚に動力を伝える歯車を取り付けます
最後は風をうけて動力を生み出す「シロッコファン」の組み立て
このように透明のファンを挟み込みます
筒状のファンができあがりました
本体にある受け口に取り付けるれば、全ての組み立てが完了
◆素組み作例
完成すると以下のような形になります。
重量は179グラム。
正面からみるとこんな感じ。なんとなく「リノセロス(サイ)」という名前にも納得できる重厚な雰囲気です。
脚部を下からみるとこうなっています。
上部には透明なファンを搭載。
側面には歯車がむき出しになっており、この部分はメカっぽい雰囲気が強調されています。
「マキタブロワ」からの風を受けてゆっくりと歩いて行く様子は以下のムービーで見ることができます。なお、ムービーを再生すると大きな音がするので注意してください。
「大人の科学」付録のミニ・リノセロスが風の力で歩行する様子 - YouTube
パーツを合わせて組み立てる楽しみと、自分が作り上げたものが勝手に動いていくのを観賞する楽しみが味わえるキットとなっているので完成後の満足感は高め。まさに大人も楽しめるレベルの付録となっているので、興味のある人はチェックしてみてください。
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