完全変形してフルフラットで凹凸無しのぺったんこ車内になる「FC商CASE」
多くのクルマ、バイクが集まっている東京モーターショー2011で、どうしてもスポーツ系のクルマが目立っている中で「なんだこいつ?」ということで目に留まったのが「FC商CASE」という、ダイハツが展示していたクルマ。飾りっ気が少ないだけではなく、その形状はまるで直方体です。
まるで路面電車のような顔をしている「FC商CASE」。
側面はスライドドアなどではなく、ウイングのように全体が上に開くタイプ。大きさはちょっと大柄なワンボックスカーという印象。
斜め後ろから見たところ。「箱」と呼ぶのがこれ以上に相応しいクルマはないほどの見事な直方体。
後ろから見たところ。やっぱり新世代の路面電車のような気がするのですが……。
側面扉をオープンするとこんな感じです。
ダイハツ「FC商CASE」側面をオープン - YouTube
さらにシートを自動で完全に倒して、車内がフラットになります。
ダイハツ「FC商CASE」シートなどをすべて格納して車内をフラットに - YouTube
凹凸はほぼゼロ、ぺったんこ。この車は燃料電池自動車(FC車)ですが、コンパクトな燃料電池システムを床下に搭載したおかげで、このように車内の使い方の自由度が格段に高まっています。
フルフラット状態だとステアリング類もすべて収納されるようです。
ゼロ・エミッションビークルとして、小さな車の新たな可能性を提案しているという「FC商CASE」。フラットな車内と側面の開け方からすると、この大きさとしては特に多くの荷物を積むことが可能で、また、移動販売車としても使いやすそう。ライトバンを脅かす存在になれるでしょうか。
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