最も見事な「水中ステージ」を作り上げたゲームトップ10
「スーパーマリオブラザーズ3」の3面がどうしてもクリアできず、水中ステージがトラウマになっているというゲーマーも多いはず。地上ステージとは違う操作性から、時として極端な難易度になる水中ステージですが、その特性から水中ステージをこよなく愛する人も少なくないようです。今回は、その中でも最も印象的なステージのトップ10です。
海外サイトによる選定ですが、日本人に馴染みの深いタイトルがそろっています。特にニンテンドー64世代の人は、プレイムービーを見ると、当時を思い出して懐かしくなりそうなランキングです。
The Top Ten Water Levels In Video Game History - Joystick Division
10位:「バンジョーとカズーイの大冒険」(1998年12月6日:N64)おたからザクザクびーち
「バンジョーとカズーイの大冒険」は、1998年に発売されたNINTENDO64用のアクションゲーム。クマのバンジョーと鳥のカズーイが協力し合って様々なステージを攻略します。ステージを攻略するごとに、仲間のボトルズに様々なアクションを教えてもらい、可能な操作が増えていくのも特徴のひとつです。
おたからザクザクビーチは、海の真ん中に浮かぶ島が舞台で、基本的には陸上のステージですが、攻略要素であるパズルのピース集めやアイテムの収集を行うために、水に潜る必要があります。海にはサメのスナッカーが住んでいて、水に入ったバンジョーたちを執拗に追いかけてきたり、島の中央には高い山があり、ここを探索するには飛行アクションが必要になるなど、「バンジョーとカズーイ」の世界をまるごと一通り遊べるステージ構成の魅力が、10位ランクインの理由となったとのこと。
Banjo-Kazooie Walkthrough: Treasure Trove Cove Part III - YouTube
9位:「毛糸のカービィ」(2010年10月14日:Wii)ウォーターランド イカスタコス戦
「毛糸のカービィ」は、敵も味方も毛糸や布地で出来たキャラクターになっています。カービィシリーズながら「吸い込む」「ホバリングする」などのカービィの特徴とも言える操作ができなくなっており、代わりに毛糸を利用した「引っかけ」「巻き取り」を駆使して敵と戦います。
イカスタコス戦では、ボスの様々な攻撃パターンに対して、プレイヤーは何に「引っかけ」を使うのかを考えながら戦うことになります。毛糸のキャラクターならではの、可愛らしくユニークなアクションが存分に楽しめるステージです。
Kirby's Epic Yarn Walkthrough - Water Land - Capamari Boss Fight - YouTube
8位:「ロックマン2 Dr.ワイリーの謎」(1988年12月24日:FC)バブルマンステージ
全世界でロックマンシリーズ中最も多くの販売本数を記録し、シリーズ最高傑作とも言われる「ロックマン2」。中でもバブルマンステージは、流れ落ちる滝の描写や、水の中に入るとジャンプ力が極端に伸びる仕組み、そしてその中で天井にびっしりと設置された触れると即死のトゲ、進路をふさぐ巨大なチョウチンアンコウ型ロボットなど、FC初期の作品としては画期的な、水中ステージならではの要素がこれでもかと詰め込まれています。
Mega Man 2- BubbleMan - YouTube
7位:「スーパーマリオギャラクシー」グラスビーチギャラクシー
「スーパーマリオギャラクシー」では、基本的なシステムはスーパーマリオ64を踏襲しながら、降り注ぐ光の描写や、滑らかで迫力のあるキャラクターの表現、そしてオーケストラの生演奏を収録した楽曲が、マリオの世界の進化を感じさせます。
グラスビーチギャラクシーは、地上と水中をシームレスに行き来するステージ構成。海の中から太陽の光を感じ、地上からは光を反射する美しい水面を見ることができます。ステージの途中では、懐かしの水中ステージのテーマ曲を聴くことができるギミックも設けられています。
Super Mario Galaxy Walkthrough - Part 14 Underwater, bleh - YouTube
6位:「Gears of War 3(ギアーズ・オブ・ウォー3)」(2011年9月22日:Xbox 360)Act 4-6 潜行
今回のランキングでは唯一、完全な「洋ゲー」からのランクインとなったの「ギアーズ・オブ・ウォー3」。下のムービーを開始して数秒で、そのあまりにも美しい水中描写に驚かされます。
ゆらめく水面、降り注ぐ光、あまりにもリアルな岩礁、その上に生える海草など、ディティールの描き込みは精緻を極めています。その中で、ひっそりと配置された機雷や、突如襲いかかってくる巨大魚が、ゲームに緊迫感を呼び戻し、海の美しさと恐ろしさを同時に表現した見事なステージとなっています。
Gears Of War 3 Submarine Level Gameplay HD Part 1 - YouTube
5位:「スーパードンキーコング」(1994年11月26日:SFC)1-4「サンゴの海」
「スーパードンキーコング」は、任天堂ファンにはおなじみの「レア社」が、任天堂のセカンドパーティとしてソフト開発を行うきっかけとなったタイトル。複数の色を交互に高速に点滅させることで、当時のSFCでは描写不可能なレベルの色数を表現するという、レア社の突出した技術が光ります。
サンゴの海は、ゲーム中最初の水中ステージで、狭い通路で突然襲いかかってくる敵や、隠し通路など、基本的な水中ステージの要素がすべて詰め込まれています。
SNES Donkey Kong Country - Coral Capers - YouTube
4位:「スーパーマリオブラザーズ」(1985年9月13日:FC)ワールド -1
スーパーマリオブラザーズには「アンダーカバー」と言われる隠しステージがいくつか存在しています。これらは任天堂の宮本茂氏によると「ノイズ」であるということで、意図してゲームに組み込まれたものではないようです。ちなみにこのステージは「マイナス1面」と呼ばれることがありますが、実際にはマイナス1ではなく、仕様上は36面に当たるそうです。36に当たる数字が空白に設定されていたため、「空白-1」と表示されているのだとのこと。
ムービー冒頭のように、ワールド1-2最後の土管の上に乗り、頭上のブロックを破壊、破壊したブロックから壁に向かってバックジャンプすると、「ワールド -1」に進むことができます。この面は、恐ろしいことに、ステージ最後の土管に入るとなぜかステージの最初に戻されるという無限ループが設置されており、絶対にクリアすることのできないステージとなっています。
Mario Minus World (Level -1) - YouTube
3位:「ワンダと巨像」(2005年10月27日:PS2)7番目の巨像
2011年9月22日にプレイステーション3用のHDリマスター版が発売された「ワンダと巨像」が3位にランクインしています。倒すべき巨像を求めて広大なマップを歩き回る独特なゲーム性と美しい世界観で、世界的な評価を受けているタイトルですが、その水中ステージは緊迫感溢れる戦闘が魅力となっています。
水中で戦うことになるのは、7番目の巨像。巨大な海蛇のような姿の巨像が、水の中を泳ぎ回ります。巨像が水面上に浮かび上がる瞬間を狙ってその背にしがみつき、弱点を目指して巨像の体の上を進みます。巨像は途中、水の中深く潜るので、ワンダの息が続かなくなると、水上に出て息継ぎをしなくてはなりません。また、巨像の弱点から放たれる電撃は、水を伝わってワンダにダメージを与えます。
Shadow of the Colossus - ps2 - 07 - Seventh Colossus [1/1] - YouTube
2位:「スーパーマリオ64」(1996年6月23日:N64)海賊の入り江
NINTENDO64の発売と同時に発売されたスーパーマリオシリーズ初の3Dアクションゲーム「マリオ64」が、マリオシリーズの中ではランキングの2位にランクインしています。これまで2Dだったマリオの世界が一気に拡張され、パンチや背面跳びなど様々なアクションが可能になりました。また「マンマミーヤ!」「レディゴー!」などのマリオのかけ声が加わったのもこの作品から。声優はアメリカの俳優チャールズ・マーティネー氏で、ほかにルイージやワリオの声も担当しています。
Super Mario 64 - 20 - Jolly Roger Bay: Through The Jet Stream (N64) - YouTube
1位:「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」(2000年4月27日:N64)グレートベイの神殿
「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」は、ゼルダの伝説シリーズの6作目の作品。「3日後に月が落ちてきて滅亡する運命の世界」に迷い込んだ主人公のリンクが、3日以内にひとつ謎を解き、最初の日へ戻るという時間逆行を繰り返しながら、世界全体の謎を解決するという設定の物語です。
ゲーム中で、リンクが手に入れた仮面を被ると、その仮面に応じた能力を得ることができます。下のムービーでも、水中に適した能力が得られる「ゾーラの仮面」や、妖精を引き寄せる「大妖精のお面」などを活用して、ダンジョンを進んで行きます。
下のムービーは海外のゲーマーによる実況プレイムービーですが、ゼルダの伝説への愛を感じるテンションの高さでプレイしています。
Let's Play Majora's Mask, Pt. 46: Great Bay Temple, Here We Go - YouTube
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