約180億円相当の銀を積み第二次大戦中に撃沈された貨物船が発見される
約1億5500万ポンド(約180億円)相当の銀を積んだまま、第二次大戦中にドイツのUボートによって沈められたイギリスの貨物船「Gairsoppa」が、大西洋の海底で発見されたそうです。貨物船GairsoppaはOdyssey Marine Explorationというアメリカのサルベージ会社によって発見され、英運輸省は同社がサルベージした銀によって得られる利益の80%を保証しています。
Deep sea treasure hunters have found the SS Gairsoppa, torpedoed by a German U-boat 70 years ago | The Australian
British shipwreck with a fortune in silver on board discovered in Atlantic - Telegraph
下のムービーは、Telegraph誌が掲載した沈没船の映像です。
様々な沈殿物が付着していますが、Gairsoppaの船体は意外とその形状を保っているようです。
デッキの様子。
奥には船内に通じるドアが残っています。
蜘蛛のような生き物が船体にとりついています。
探査機は約3時間半かけて海底に2.9マイル(約4.6km)潜り、沈んだ船体を発見したとのこと。排水溝の位置や船体の色などからこの沈没船の身元が、70年前に沈没したGairsoppaであることが判明したそうです。
Odyssey社に所属する海洋考古学者のNeil Cunningham Dobson氏は「救命ボートは船が沈む前に発進していたと見られますが、悲しいことに船員たちはほとんど帰還できていません。我々は、この船を発見し、その難破の物語を伝えることで、この船に乗っていた勇敢な商人たちに敬意を払いたいと思います」と語っています。
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