2011年09月02日 11時55分試食

スタバの粉末コーヒーの新顔｢ブレックファーストブレンド｣はまさにブラック向き

「スターバックスコーヒー」が20年以上の年月をかけて開発した手軽に飲める粉末状コーヒー「スターバックスヴィア」に新商品の「ブレックファーストブレンド」が加わったので、さっそく既存の銘柄と飲み比べてみました。

プレスリリース人気のブレックファーストブレンドがスターバックスヴィアで登場「スターバックスヴィアコーヒーエッセンスブレックファーストブレンド」新発売～一日の始まりにふさわしい、すっきりとした味わい～ | スターバックスコーヒージャパン

これが「スターバックスヴィア」のラインナップに加わった「ブレックファーストブレンド」。ノーマルのスタバのカップは白ですが、この商品ではスターバックスコーヒーの店舗で量り売りで販売されている「ブレックファーストブレンド」のイラストがプリントされているカップが描かれています。

大きく書かれた「NEW」の文字の下には、「軽めの口当たり」というフレーズ。商品名の通り、目覚めの一杯にふさわしいものとなっているようです。

「ブラック・甘さなし」とあるので、今回も砂糖やミルクは入っておらずコーヒー一本勝負の模様。

フタの裏にはスターバックスを世界をまたにかけるコーヒーショップへと成長させたハワード・シュルツからのメッセージが書かれています。

中身はスティック状のパッケージが5本。

パッケージ表面にも登場していた不思議な顔つきの人物はここにも登場。

これ以前に発売された「コロンビア」と「イタリアンロースト」のスティックは、店頭で出されるカップに印刷されているチェックボックス部分をモチーフにしたものとなっていました。「イタリアンロースト」の方はコーヒー豆の銘柄として存在し、パッケージイラストもあるのですが、それは「ヴィア」のパッケージには採用されていませんでした。

「ブレックファーストブレンド」からはコーヒー豆のイラストと統一するようにと路線変更があったようですが、コンビニやスーパーで他の商品と並べて置かれる「ヴィア」には、スタバらしさが強調されていた前のデザインの方が適していたような気がします。今回のマイナーチェンジによって、人に出した時のプレミアム感が目減りしてしまったように感じたので少し残念でした。

スティックを取り出すと、既存の商品同様「Never be without coffee.（コーヒーなしではいられない）」と書かれています。

「ブレックファーストブレンド」は軽めのローストでマイルドな風味とすっきりした後味が特徴とのこと。原材料はコーヒー豆から可溶性固形分を抽出し、乾燥させた物である「インスタントコーヒー」と、コーヒー豆をひいた粉を指すレギュラーコーヒーとなっていて、両方ともコロンビア産。抽出成分を乾燥させたものと豆自体の粉を混ぜ合わせているようです。

パッケージを一通り見たところで、すでに発売されている「コロンビア」「イタリアンロースト」と飲み比べてみます。

「ブレックファーストブレンド」の粉はやや赤みがかった明るい茶色。

「コロンビア」はほとんど黒に近い茶色をしているため、「ブレックファーストブレンド」とはかなり色合いが違います。

「コロンビア」よりもさらに黒に近い「イタリアンロースト」

作り方に従って、1杯あたり180ミリリットルのお湯を注いで作ります。

3種類とも一気に作って飲み比べます。

「ブレックファーストブレンド」の口当たりはかなりカドが取れたまろやかなもので、後味にはさほど苦みも残らず、香りもマイルド。平たく言ってしまえば、これが日本の多くの飲食店で出されているブラックコーヒーの濃さであって、既存の「コロンビア」と「イタリアンロースト」がそれと比べてかなり濃いものだったのだと気づかされました。

飲みやすい反面、「ブレックファーストブレンド」と他のメーカーのインスタントコーヒーとの明確な違いを挙げようと思ってもなかなか難しいところがあります。万人受けする一方、既存の2商品のように、「スターバックスコーヒー」というブランドバリューに見合っただけのとがった特徴がないように思われました。上等なインスタントコーヒーか、あるいは比較的安価なドリッパータイプのブレンドコーヒーとよく似た味わいです。

これまでの2種類がちょっと濃すぎて飲みにくいと言っていたコーヒー好きの編集部員も、「ブレックファーストブレンドくらいであれば確かにブラックで飲める」とコメントしていたため、手軽にさっとブラックコーヒーが飲みたいという人は一度試してみてください。