鼻が生まれつきピエロのように真っ赤な幼女、手術に成功し見違える姿に
イギリス生まれのConnie Lloydちゃん(2)はまるでメイクをした赤鼻のピエロのような容姿の持ち主でした。その鼻の見た目によって周囲の無理解でいわれなき非難を受けたこともさることながら、鼻を少しでも傷つけると死の危険すらあるということ。娘を助けたい一心で母が探し出した名医の手術によって、見違えるような姿になっています。
Toddler Connie Lloyd born with 'clown-nose' birthmark has 3 hour surgery | Mail Online
妊娠6ヶ月ごろに医師から「鼻の辺りに陰が見える」と指摘があったものの、2008年に生まれたConnieちゃんの鼻に、出産直後は特に異常は見受けられませんでした。しかしその翌日、両親は自分たちのかわいい娘の鼻に、真っ赤なあざのようなものが浮かび上がっているのを発見。それはどんどん大きくなっていき、1ヶ月で1.5インチ(3.81cm)にまで広がっていったそうです。
Connieちゃんの出産を担当した産科医は、両親に皮膚科の専門医を紹介。そこで良性腫瘍である血管腫と診断されました。これ以上腫瘍を大きくしないため、心臓病の薬であり、副作用として乳児の血管種の成長を阻害する効果のあるプロプラノロールが投与されました。この薬を生後まもない乳児に使う例はまだ少なく、彼女は8番目に投与を受けた子どもとなりました。
しかし、両親は医師から、これ以上の治療法はないのだという残酷な宣告を受けることに。しかも、もし何かのはずみで彼女の鼻に傷がついた場合、かすり傷であっても出血多量で死に至る可能性もあると警告されました。Connieちゃんの腫瘍は生後4週間ごろにはすっかり鼻は赤く染まってしまい、ピエロのメイクのようなその見た目も気になりますが、皮膚の内側でも腫瘍が肥大していたため、命の危険はさらに高くなっていました。
これは生後3ヶ月ごろのConnieちゃん。鼻はすっかり赤くなっています。
母親のZara Greenさんが「手術をする前、Connieはとても内気で、声をかけられたりしてもうつむいているような子でした。病院に通う時ですら、Connieの鼻を見て心ない言葉をあびせる人々からこの子を守るために、乗ってきた車の中に隠すような場面もあったほどです」と語っているように、赤い鼻はConnieちゃんの性格にも大きな影響を及ぼしてしまっていたようです。
幼い娘の腫瘍を何とか治してもらおうと、Zaraさんは奔走して手術を担当してくれる医師を探し続けました。そして、顔面の傷を治療するスペシャリストとして知られる、Iain Hutchison医師を探し出し、2011年3月にHutchison医師が執刀した手術によって、ごくわずかに小さな傷跡を残しただけで、Connieちゃんの鼻の腫瘍は摘出されました。
「Connieが手術室に入っていた数時間は、私の人生の中でもっとも長く感じられた時間でした。手術が終わって、Connieは開口一番、『わたしのおはな、ママのにそっくりになったよ』と言ったんです。今ではすっかり明るくなって、お友達もたくさんできました。私たち夫婦は、Connieのことを心から誇りに思っています」とZaraさんが語っているエピソードを知ってから下の写真を見ると、Connieちゃんが手術によって身体的にも精神的にも前向きになったことがよく分かります。
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