サイエンス

CERNの研究員が粒子の動きをトレース、ビッグバンの様子をCGで再現


ビッグバンが宇宙の始まりに起こったとされる大爆発のことだというのはよく知られていますが、その爆発がいったいどんなものだったのかを実際に見ることはできません。

以下に掲載する画像は、CERN(欧州原子核研究機構)の研究員が、原子サイズの鉛イオン同士を衝突させて、ビッグバンの爆発時に素粒子がどのような動きを示したかをモデリングしたものです。


The Big Bang in pictures: Scientists produce computer images of particle explosions similar to the greatest galactic light show | Mail Online

実験では、絶対零度にほぼ近い摂氏マイナス273度以下の空間で、鉛イオン同士を衝突させ、その粒子の動きをトレースしています。


画像の線形は、衝突した粒子がどのように動いたかを示す軌跡で、線の色はそれぞれの粒子が持つ熱の強さを、炎の色相と同じ色で示しています。この画像では中央の赤が強く、黄色は弱くなっています。


CERNのスポークスマンによると、「2つの鉛イオンを衝突させると、パイ中間子が放出されます。粒子そのものを見ることはできませんが、その軌跡を見ることはできます」とのこと。


加えて、スポークスマンは「このような亜原子粒子は原子の基本的な構成要素となっているため、これらの実験から、宇宙が何から作られており、どのようにして始まったかについて、より深く知ることができるのです」と語っています。

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in サイエンス, Posted by darkhorse_log

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