P2Pアプリなどの利用が不可能に、KDDIがネットワークの仕様を変更へ


KDDIがネットワークの仕様を変更し、P2Pソフトの利用が不可能になることが明らかになりました。

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KDDIがスマートフォンユーザー向けに行った告知によると、IPv4グローバルアドレス(インターネットにおける住所情報にあたる、世の中に公開されたIPアドレス)が世界的に枯渇していることを受けた対策を目的として、一部のネットワーク構成を変更するそうです。

現在、3GおよびWiMAX回線でスマートフォンを利用する際、端末に付与されるIPアドレスはグローバルアドレスとなっていますが、2011年8月以降、プライベートアドレス(KDDIのネットワーク内に限定されたIPアドレス)へと順次切り替えるとのこと。なお、対象機種はIS02、E30HT、E31Tを除くスマートフォン全機種。


このネットワークの変更は通話やウェブの閲覧、メールなどに影響を与えるものではありませんが、グローバルアドレスの利用を前提に設計されたアプリについては利用できなくなる場合があるとされており、KDDIは具体例として「スマートフォン端末をサーバーとして動作させるようなアプリ」を挙げています。

ちなみにこの「スマートフォン端末をサーバーとして動作させるようなアプリ」という文言ですが、今一つピンとこないため、KDDIの広報部に問い合わせたところ、「P2Pアプリなど、サーバー同士のやりとりではなく、直接端末のIPアドレスを確認する類のアプリ」と回答。

現在、携帯電話各社はスマートフォンの普及などにより増大し続ける通信量への対処を進めている最中ですが、P2Pアプリによって、通信量がさらに大きく増加してしまうような事態となった場合、アメリカのようにパケット定額プランが消滅してしまいかねないため、今回の措置は定額制を維持するためにも、必要なことだと言えるのかもしれません。

・19:45追記
記事掲載時点では「テザリングが利用できなくなる」という回答を掲載していましたが、KDDI広報部から「当初回答した内容に間違いがあった」として訂正が行われたため、回答を「P2Pアプリ」に差し替えました。

なお、テザリングアプリに関しては、今後とも公式・非公式ともに利用可能であるとされています。

・20:32追記
「Skype」は利用できるのかどうかを改めて問い合わせたところ、「利用可能」という回答でした。仕様変更を加えるにあたって調査したところ、基本的に「通常+α」程度の利用であれば全く影響は出ないという結果になったとされているため、あまり神経質になる必要はないようです。

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in Posted by darkhorse_log

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