着陸寸前のエアバスA380に雷が直撃するムービー
©AIRBUS S.A.S 2005 photo by e'm company/ H.GOUSSÉ
雷は高いところに落ちる確率が高いため、市街地だとビルに落ちることが多いですが、空港だと高い建物が管制塔ぐらいしかないため、それよりも高い位置にある航空機に落雷することがあります。
ロンドン・ヒースロー空港ではつい先日、着陸寸前だったエミレーツ航空のエアバスA380に落雷する瞬間が映像で捉えられています。
悪天候時には飛行機に乗りたくなくなるような映像は以下から。
Jet struck by lightning as it lands at Heathrow | Mail Online
映像はこんな感じ。撮影したのは写真家のChris Dawsonさんで「嵐のような雲が集まっているのが見えて、落雷に完璧の条件が揃ったと思っていました」と当時の状況を語っています。
雷が機体の後ろを回り込んでいるように見えますが……
きっちりと機体に落雷しています。
落雷を受けたのはエミレーツ航空のドバイ発ロンドン行きの機体で、エアバスA380で運行されていました。この数分後には空港に着陸、乗員乗客500名以上にケガなどはなかったそうです。
航空ニュースを取り扱うFlightglobalのDavid Learmountさんは「航空機への落雷は年間数件発生しています。機体は避雷針のように働き、時には今回のように劇的な映像になりますが、多くはたいしたインパクトのないものです」と語り、落雷の影響については「メーカーは機体が落雷に耐え、かつ機内が保護されるように製造しなければなりません。そのため、機体は電気が通り抜けるように金属製になっているのです。もし木製だったら、落雷時に機体が爆発してしまうでしょう」と解説しています。
ちなみに、先日大西洋でフライトレコーダーが見つかったエールフランス447便の墜落の原因も落雷によるものだと考えられています。
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